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長岡京市の内科・呼吸器外科クリニック

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インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチンの季節がやってきました。インフルエンザは毎年12月から1月にかけて流行のピークを迎えます。新型コロナウイルスほどではありませんが、感染者は多く、ワクチン接種すべきか迷われている方も少なくありません。
ここでは、インフルエンザワクチンの効果、対象となる方、接種回数や費用、注意点などをまとめています。
接種をご検討中の方の参考になれば幸いです。

ワクチンの効能

インフルエンザワクチンは、
①発症を予防する効果
②発症した場合の重症化を予防する効果
があります。
ワクチンの種類は、インフルエンザウイルスの働きをなくした成分を用いた「不活化ワクチン」です。当院では皮下注射による接種を行っていますが、一部の小児科などでは点鼻型(フルミスト、生ワクチン)が提供されています。
インフルエンザの発症予防は、国内外のデータで多少異なりますが、17歳未満で概ね5-6割、18歳以降で3-5割強に予防効果があり、また重症化予防としては18歳以上の方の入院率を41%抑制したというデータもあれば、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者で82%の死亡を阻止した効果があったともされています。ただし背景条件が異なるため、あくまで参考としてお考えください。

対象者と接種回数

インフルエンザワクチンは、生後6か月以上のすべての方が対象です。当院では小学校1年生以上の方を対象に接種を行っています。
厚生労働省の指導に従い、予防接種の回数は、
6ー12歳の方は2回接種
・13歳以上は1回接種
を基本とします。
高齢で免疫力が低下している方は2回接種を検討してもよいと考えられます。小学生についても、必ずしも2回必要かどうかは状況により異なりますので、個別にご相談ください。
2回接種する場合は、2~4週間(できれば4週間)の間隔を空けることを推奨します。

副反応と注意点

主な副反応は、接種部位の赤み、腫れ、痛み、発熱、倦怠感、頭痛などで、通常2~3日以内におさまります。
まれにアナフィラキシーなど重度のアレルギー反応が起こる可能性があるため、接種後15~30分は経過観察が必要です。
卵アレルギーのある方は、事前に必ず医師へご相談ください。接種は可能ですが慎重な対応が必要です。
発熱や体調不良がある場合は接種を控えてください。予約日に体調が優れない場合は、遠慮なくご連絡ください。
接種当日は激しい運動を避け、安静にお過ごしください。入浴は可能ですが、注射部位をこすらないようご注意ください。

Q&A

予防接種の費用はいくらでしょうか?
インフルエンザワクチンはどのくらいの期間効果がありますか?
インフルエンザと新型コロナ感染症のワクチンは、同時接種可能ですか?
小学生の子供でも予防接種が1回ではダメでしょうか?
妊娠中・授乳中でも予防接種は大丈夫でしょうか?
もっと色々知りたいことがあります。どうしたら良いですか?

予防接種は自費診療となるため、クリニックにより費用は異なります。
令和7年度は、当院のインフルエンザワクチンの1回目は3,000円、2回目は2,500円で提供させていただきます。
また、65歳以上の高齢者の方、または60ー64歳で身体障害手帳1級相当の方は、公費助成により1,500円で接種可能です(乙訓地域)。

1回目のワクチン接種から2週間経過すると効果が現れ、効果は5ヶ月持続します
2回接種のデータでは、ワクチン接種から1ヶ月で77%、3ヶ月後が最も効果を発揮して78.8%、5ヶ月経過で予防効果は50.8%と報告されています。

同時接種は可能で、それぞれ左右の腕に分けて接種します。
安全性、有効性について単独接種と差はないと認められています。
ただし、副反応が出た場合にどちらのワクチンによるものか判別しにくいため、必ずしも積極的に推奨はしていません。

厚生労働省の指針では、13歳未満の方にはインフルエンザワクチンの2回接種が推奨されています。
また海外の話になりますが、アメリカ疾病予防管理センター(CDC;Centers for Disease Control and Prevention)のガイドラインでは、9歳以上では1回接種、3ー8歳では前年度より以前に2回接種済みなら1回で良い、とされています。こちらはワクチンの種類や背景が異なるため、当院では参考程度とします。

妊娠中・授乳中でも接種可能です。授乳中の赤ちゃんに直接の効果はありませんが、母親が感染を防ぐことは赤ちゃんを守ることにもつながるため、接種が推奨されています。

厚生労働省ホームページにインフルエンザワクチンのQ&Aをまとめたページがあります。
当院をはじめ、ワクチンの説明する医療機関のホームページには多少の情報の差異があるので混乱されることもあると思います。少しボリュームがありますが、色々と気になる方には信頼性もあるのでお勧めします。
厚生労働省 予防接種・ワクチン情報​
厚生労働省 季節性インフルエンザ
厚生労働省 インフルエンザ(高齢者・毎年)

2025年9月記載

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