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肥満症

肥満症

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

内分泌代謝の専門医ではありませんが、かかりつけ医として、肥満に伴う糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝・睡眠時無呼吸症候群などの合併症管理を数多く行ってきました。食事・運動・生活習慣の見直しから、必要な場合の薬物療法の適応判断まで継続的にサポートし、二次性肥満の疑いや高度肥満症など、より専門的な治療が必要と判断した場合は、連携する医療機関へおつなぎしています。

最終更新日:

肥満症とは、単に体重が多いというだけでなく、健康に悪い影響を及ぼす肥満を指す病名です。日本肥満学会の基準では、BMI(体格指数)25以上を「肥満」とし、そのうち糖尿病・高血圧などの健康障害を伴う場合、または内臓脂肪の蓄積が確認された場合に「肥満症」と診断され、治療の対象になります。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけの内科として体重・血液検査から全身状態を確認し、食事・運動指導から薬物療法まで、無理のない減量を継続的にサポートしています。「少し太っているだけ」と感じる段階でも、気になる方はお気軽にご相談ください。

「肥満」と「肥満症」はどう違う?

「肥満」は体重・体格が基準より重い状態を指す言葉で、それ自体は病名ではありません。一方「肥満症」は、肥満によって実際に健康障害が起きている、または起こりやすい状態にあると医学的に判定された「治療が必要な病気」です。つまり、同じBMI25以上でも、合併症のない方は「肥満」、合併症や内臓脂肪蓄積がある方は「肥満症」として区別されます。

厚生労働省の統計によれば、20歳以上の日本人のうち肥満(BMI25以上)の割合は男性で約32.4%(およそ3人に1人)、女性で約19.3%(およそ5人に1人)にのぼります(令和6年 国民健康・栄養調査)。すべての方が治療対象になるわけではありませんが、健康障害を伴う「肥満症」に該当する場合は、放置せず医師に相談することが大切です。

肥満の判定基準(BMI)

肥満の判定には、体重(kg)÷身長(m)の2乗で計算する「BMI(体格指数)」を用います。BMI25以上が「肥満」、BMI35以上は特に「高度肥満」と呼ばれ、より慎重な管理が必要になります。

区分BMI(体重[kg] ÷ 身長[m]²)判定
低体重(やせ)18.5 未満栄養不足に注意
普通体重18.5〜24.9標準的な体型
肥満(1度)25.0〜29.9生活習慣の見直しを推奨
肥満(2度)30.0〜34.9医師による管理が必要
肥満(3度)=高度肥満35.0〜39.9専門的治療が必要
肥満(4度)=高度肥満40 以上重度肥満、合併症リスク大
「高度肥満」と「高度肥満症」の違い

BMI35以上は「高度肥満」と呼ばれますが、そのうち健康障害を伴う場合や内臓脂肪蓄積を認める場合が「高度肥満症」です。高度肥満症では、専門医療機関と連携した集学的な治療が必要になることがあります。

肥満症の診断基準(何をもって「症」と呼ぶのか)

肥満症は、BMI25以上の「肥満」のうち、次の①②のいずれかに当てはまる場合に診断されます(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」)。

①肥満に起因・関連する健康障害を有する場合

以下のような、肥満が原因または肥満と関連して悪化する健康障害を伴う場合です。

②健康障害を伴いやすい「内臓脂肪型」の肥満と判定された場合

自覚症状や採血の異常がまだなくても、内臓脂肪の蓄積が確認された場合は「肥満症」として治療の対象になることがあります。ウエスト周囲径(男性85cm以上・女性90cm以上)でスクリーニングし、CT検査で内臓脂肪面積100cm²以上と確認された場合が該当します。

メタボリックシンドロームとの違いに注意

メタボリックシンドロームは「内臓脂肪蓄積に加え、血圧・血糖・脂質のうち2項目以上が基準を超えている状態」を指す概念で、肥満症とは重なる部分が多いものの同じではありません。詳しくはFAQでも解説しています。

肥満症のセルフチェック

次のいずれかに当てはまる方は、一度医療機関で相談することをおすすめします。

  • BMIが25以上ある(体重[kg]÷身長[m]の2乗で計算)
  • ウエスト周囲径が男性85cm以上・女性90cm以上ある
  • 健診で血圧・血糖・コレステロール・尿酸値のいずれかを指摘されている
  • 家族に糖尿病・高血圧・脂質異常症の人が多い
  • いびきが大きい、日中の眠気が強い
  • ここ半年〜1年で体重が3kg以上増えた
  • 食事量や間食が増えた、運動習慣がほとんどない

肥満症は何科を受診すればよい?

迷ったときは、まず内科(かかりつけ医)を受診してください。血液検査や問診で健康障害の有無を確認したうえで、生活習慣の見直しから薬物療法の適応まで一貫してご相談いただけます。

状況受診の目安
健診でBMI25以上を指摘された(初めて)内科(かかりつけ医)
糖尿病・高血圧・脂質異常症など複数の持病があるかかりつけの内科(合併症の総合管理)
薬物療法(GLP-1受容体作動薬等)を検討したいまず内科で肥満症の診断基準を満たすか確認
急激な体重増加があり、他の病気が原因の可能性がある内科でスクリーニング、必要に応じ専門科へ紹介
何科を受診すべきか迷う場合のご相談もお任せください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

肥満症を放置するとどうなる?主な合併症

肥満は単なる「体重の問題」ではなく、生活習慣病の根本的な原因となることが多く、以下のような疾患のリスクが高まります。

肥満の原因

肥満の多くは、エネルギー摂取量が消費量を上回る状態が続くことで起こりますが、背景には複数の要因が関わっています。

  • エネルギー摂取量(食事)が消費量より多い
  • 運動不足、デスクワーク中心の生活
  • 睡眠不足やストレスによる食欲亢進
  • 加齢やホルモンバランスの変化
  • 遺伝的・体質的要因
まれに他の病気が原因のこともあります(二次性肥満)

甲状腺機能低下症など、他の病気が原因で体重が増えている「二次性肥満」の場合もあります。急激な体重増加がある場合や、生活習慣に大きな変化がないのに体重が増え続ける場合は、自己判断せずまず医師にご相談ください。

肥満症の治療

治療は、健康障害の有無や程度に応じて、以下を組み合わせて行います。

1. 食事療法

  • 「腹八分目」を意識し、摂取カロリーのコントロール
  • 炭水化物・脂質・タンパク質のバランスを整える
  • 野菜・海藻・きのこ類などで食物繊維を摂取
  • 間食や甘い飲料を控える

2. 運動療法

  • 1日30分程度の有酸素運動(ウォーキング・サイクリングなど)を週3回以上
  • 無理のない範囲で継続することが大切
  • 筋肉量を維持・増やすと基礎代謝も上がります

3. 行動療法

  • 体重や食事内容を記録する習慣
  • 睡眠・ストレス管理の改善

4. 薬物療法(必要な場合)

  • 生活習慣改善で十分な効果が得られない場合に検討します
  • GLP-1受容体作動薬などの肥満症治療薬は、肥満症と診断され、高血圧・脂質異常症・糖尿病などの健康障害を伴う方の中で、一定の基準を満たした場合に使用が検討されます(誰でも使えるわけではありません)
  • 吐き気などの消化器症状が出ることがあるため、自己判断で中止・増減せず、必ず医師の指示に従ってください

肥満症は何歳から気をつける必要がある?

肥満は加齢とともに増える傾向がありますが、若い世代でも生活習慣によって起こり得ます。厚生労働省の調査では、20〜60歳代男性の肥満割合が34.0%と、成人男性の中でも高い水準にあります。年齢を問わず、健診でBMI25以上や生活習慣の乱れを指摘された場合は、早めに生活習慣を見直すことが将来の合併症予防につながります。

当院での取り組み

当院では、肥満の原因を丁寧に分析し、無理のない減量目標を一緒に立てていきます。食事・運動・生活リズムの改善を中心に、医学的根拠に基づいた体重管理をサポートします。必要に応じて、管理栄養士による食事指導や薬物療法も行います。

よくあるご質問(FAQ)

「肥満」と「肥満症」はどう違うのですか?

「肥満」は体重が多い状態を指しますが、「肥満症」は肥満によって健康障害が生じている、または内臓脂肪の蓄積によりリスクが高いと判定された状態をいいます。単なる体重の問題ではなく、治療が必要な「病気」です。

肥満症とメタボリックシンドロームはどう違うのですか?

どちらも内臓脂肪型肥満(ウエスト周囲径 男性85cm以上・女性90cm以上が目安)を重視する点は共通しますが、メタボリックシンドロームは「内臓脂肪蓄積に加え、血圧・血糖・脂質のうち2項目以上が基準を超えている状態」を指す概念です。一方、肥満症はBMI25以上の「肥満」に、糖尿病・高血圧などの健康障害、または内臓脂肪型肥満そのものを伴う場合に診断される病気で、両者は重なる部分が多いものの同じではありません。

肥満症は何科を受診すればいいですか?

まずは内科(かかりつけ医)の受診をおすすめします。血液検査や問診で健康障害の有無を確認し、生活習慣の見直しから薬物療法まで一貫して相談できます。他の病気が原因の可能性がある場合や、より専門的な治療が必要な場合は、連携する医療機関をご案内します。

ダイエットを始めても続きません。どうすればいいですか?

無理な食事制限や短期間の減量はリバウンドの原因になります。小さな目標を立て、週1回の体重チェックなど「続けられる方法」を一緒に探すことが大切です。

少し太っているだけでも病院に行った方がいいですか?

健康診断で血圧・血糖・コレステロールなどに異常がある場合は、肥満が関係している可能性があります。早めの相談で生活習慣を見直すことが、将来の病気予防につながります。

薬でやせることはできますか?

近年はGLP-1受容体作動薬など、肥満症に保険適用される薬も登場しています。ただし、使用には健康障害の有無など一定の条件があり、生活習慣の改善が治療の基本です。薬はあくまで補助的に使用します。

体重・肥満が気になる方はご相談ください

「少し太っているだけ」という段階でも、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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