診療案内

長岡京市の内科・呼吸器外科クリニック

Web予約
電話
アクセス
お知らせ

便秘

便秘

👤
この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

大腸内視鏡検査など、便秘の背景にある器質的な病気の精密な検査は消化器内科の専門領域となるため、当院では専門外を装わず、かかりつけ医の立場から生活指導・薬物療法による便秘症の管理を行います。血便や体重減少を伴うなど、大腸がんをはじめとする器質的疾患が疑われる場合は、連携する消化器内科・消化器外科へ速やかにご紹介しています。

最終更新日:

便秘でお悩みの方は決して珍しくありません。現代社会において、便秘症は多くの方が経験する身近な健康問題の一つです。しかし、「よくあることだから」と軽視してはいけません。放置すると生活の質を大きく低下させたり、まれに重篤な病気のサインを見逃したりする可能性があるからです。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、患者さん一人ひとりの症状や生活環境に合わせた適切な治療を提供しています。「たかが便秘」と一人で悩まずに、お気軽にご相談ください。

今すぐ受診が必要な危険なサイン|セルフチェック

便秘の多くは生活習慣の改善やお薬で対応できますが、中には大腸がんなどの重大な病気が隠れているサインのこともあります。以下に1つでも当てはまる場合は、様子を見ずに医療機関を受診してください。

  • 便に血が混じる(血便)
  • 激しい腹痛や発熱を伴う
  • 短期間で急激に体重が減った
  • 吐血や激しい嘔吐がある
  • 健康診断などで原因不明の貧血を指摘された
  • 大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病など)の家族歴がある

便秘症とはどのような状態か

便秘症は、医学的に明確な定義があります。具体的には「排便回数の減少、便の硬化、排便困難感などの症状が慢性的に続く状態」を指します。

具体的な診断基準

慢性便秘症診療ガイドライン2017(Rome IV基準に準拠)では、以下の6項目のうち2項目以上にあてはまる状態が「6か月以上前から」始まっており、「直近3か月間」持続している場合に、便秘症の可能性が高いといえます。

  • 排便のたびに、4回に1回を超える頻度で強くいきむ必要がある
  • 排便のたびに、4回に1回を超える頻度で便が硬い、またはコロコロしている
  • 排便のたびに、4回に1回を超える頻度で、出し切れていない残便感がある
  • 排便のたびに、4回に1回を超える頻度で、お腹や肛門がつまったような出しにくさがある
  • 排便のたびに、4回に1回を超える頻度で、指などを使って便を出す必要がある
  • 自分の意思による排便回数が、週に3回未満である
回数だけが便秘のサインではありません

重要なのは、回数だけでなく「スッキリ出せているか」という感覚です。毎日排便があっても、強いいきみや残便感が続いていれば、この基準では便秘症にあてはまります。普段の自分の排便パターンと比較して変化がある場合は注意しましょう。

便秘を引き起こす主な原因

便秘の原因は多岐にわたります。大きく分けると、生活習慣によるものと身体的な理由によるものの2つがあります。

生活習慣に関連する原因

日々の過ごし方が腸の動きに直接影響します。例えば、以下のような項目が挙げられます。

  • 食物繊維の不足:野菜や海藻、穀類の摂取が足りていない
  • 水分不足:1日の水分摂取量が不十分で便が硬くなる
  • 運動不足:腹筋や腸の動きを促進する刺激が足りない
  • ストレス:自律神経が乱れ、腸の機能が低下する

身体的な原因と病気

加齢や特定の体調変化が原因となる場合もあります。具体的には以下の通りです。

  • 加齢による腸の筋力低下
  • 妊娠に伴うホルモン変化や子宮による圧迫
  • 服用している薬剤(鎮痛剤や抗うつ剤など)の副作用
  • 糖尿病や甲状腺機能低下症などの持病

便秘は何科を受診すればよい?

便秘症は消化器内科・内科・肛門科などで扱われますが、まずはかかりつけの内科を受診して問題ありません。生活指導やお薬による治療は内科で対応でき、必要な場合に血液検査やレントゲン検査を行って原因を確認します。

血便や体重減少などの危険なサインを伴う場合や、大腸内視鏡検査による精密な検査が必要と判断した場合は、連携する消化器内科・消化器外科へご紹介しています。「何科に行けばいいか分からない」という段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

何科を受診すべきか迷う便秘の症状はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は何歳から?

国立がん研究センターの大腸がん検診情報では、大腸がん検診(問診・便潜血検査)は40歳から1年に1度定期的に受けることが推奨されています。便潜血検査が陽性となった場合は、便潜血検査を繰り返すのではなく、精密検査として大腸内視鏡検査を受ける必要があります。

便秘の症状があり、かつ40歳以上でこれまで大腸の検査を受けたことがない方、血便や体重減少などの危険なサインがある方は、年齢にかかわらず大腸内視鏡検査を検討する対象になります。当院で問診・診察を行った上で、必要と判断した場合は連携医療機関の大腸内視鏡検査へご案内します。

当院での診断と検査方法

適切な治療を行うために、まずは現在の状態を詳しく把握します。

丁寧な問診と身体診察

まずは、いつからどのような症状があるかを詳しくお聞きします。あわせて、お腹の触診を行い、腸の張り具合や便のたまり具合を確認します。

必要に応じた追加検査

原因をより詳しく特定するために、以下の検査を提案する場合があります。

  • 血液検査:炎症の有無や甲状腺機能を調べます
  • 腹部X線検査:腸内のガスや便の分布を画像で確認します
  • 大腸内視鏡検査:大腸がんなどの病気が疑われる際に、連携医療機関で行います

便秘を解消するための治療と予防

便秘の治療は、生活習慣の改善を基本とします。その上で、必要に応じてお薬を併用します。

食事と運動によるセルフケア

まずは毎日の生活を見直すことから始めましょう。具体的には以下の工夫が効果的です。

  • 食事:1日20g程度の食物繊維を目標に、発酵食品も積極的に摂ります
  • 水分:1日1.5〜2リットルを目安にこまめに補給します
  • 運動:1日30分程度のウォーキングや、お腹のマッサージを行います

薬物療法について

生活改善だけでは不十分な場合、お薬を使用します。作用の仕組みが異なるいくつかの種類があり、体質や症状に合わせて選択・併用します。

  • 浸透圧性下剤:腸内に水分を引き込んで便を柔らかくします(酸化マグネシウムなど)
  • 上皮機能変容薬:腸の粘膜に働きかけて水分分泌を促す比較的新しいお薬です(ルビプロストン、リナクロチドなど)
  • 胆汁酸トランスポーター阻害薬:胆汁酸の働きを利用して大腸の動きを促します(エロビキシバットなど)
  • 刺激性下剤:大腸を直接刺激して排便を促します(センナ、ピコスルファートなど)。効果は高いですが、連用すると効きにくくなることがあるため、頓用を基本とします
  • 漢方薬:体質に合わせて大建中湯などを用いることがあります

患者さんの体質に合わせて、最適な組み合わせを医師が判断します。

⚠ お薬を使う際の注意点
  • 酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤は、長期間服用したり、腎機能が低下している方・高齢の方が服用したりすると、まれに「高マグネシウム血症」を起こすことがあります。長期服用中は定期的な血液検査でマグネシウム値を確認しますので、指示された通院・採血にご協力ください。
  • センナなどの刺激性下剤は、毎日の連用を続けると効きにくくなる(習慣性)ことが知られています。市販の便秘薬を自己判断で長期間使い続けるのは避け、効果が乏しい場合は自己判断で量を増やさず医師にご相談ください。

快適な毎日を取り戻すために

便秘症は、適切な対処によって必ず改善できる症状です。しかし、自己判断で市販薬を使い続けると、かえって症状を悪化させたり、大腸がんなど背景にある病気の発見が遅れたりすることもあります。

そのため、「たかが便秘」と思わずに、まずは専門医に相談してください。当院では患者さん一人ひとりに寄り添い、健康で快適な毎日を送るお手伝いをさせていただきます。

よくある質問(FAQ)

便秘症は何科を受診すればいいですか?
まずはかかりつけの内科で問題ありません。生活指導やお薬による治療は内科で対応でき、必要に応じて血液検査やレントゲン検査を行います。血便や体重減少などの危険なサインを伴う場合や、大腸内視鏡検査による精密な検査が必要と判断した場合は、連携する消化器内科・消化器外科へご紹介しています。
毎日排便がなくても便秘症ではないと聞きましたが本当ですか?
はい。診断基準では、排便回数だけでなく、いきみの強さや残便感なども加味されます。そのため、毎日排便があっても強いいきみや残便感が続いていれば便秘症にあてはまりますし、逆に週3回以上の排便があってもスッキリ出せていれば便秘症ではないと判断されることもあります。
酸化マグネシウムを長期間飲んでいますが、何か注意することはありますか?
酸化マグネシウムなどの浸透圧性下剤は、長期間の服用や、腎機能が低下している方・高齢の方の服用により、まれに高マグネシウム血症を起こすことがあります。長期服用中は定期的な血液検査でマグネシウム値を確認しますので、指示された通院・採血にご協力ください。体のだるさや吐き気などの症状が出た場合は、自己判断で中止せずご相談ください。
市販の便秘薬を使い続けてもよいですか?
センナなどの刺激性下剤は、毎日の連用を続けると効きにくくなる(習慣性)ことが知られています。市販薬を自己判断で長期間使い続けるのは避け、効果が乏しい場合は自己判断で量を増やさず、一度医療機関にご相談ください。
大腸カメラ(大腸内視鏡検査)は何歳から受けるべきですか?
国立がん研究センターの情報では、大腸がん検診(便潜血検査)は40歳から1年に1度の受診が推奨されています。便潜血検査が陽性の場合は、精密検査として大腸内視鏡検査が必要です。また、年齢にかかわらず、血便や体重減少などの危険なサインがある場合も、大腸内視鏡検査を検討する対象になります。
食物繊維や水分を摂っているのに改善しません。なぜでしょうか?
食事や水分の工夫だけでは改善しない便秘症もあります。加齢による腸の筋力低下、薬剤の副作用、甲状腺機能低下症などの持病が背景にある場合や、生活改善だけでは不十分でお薬による治療が必要な場合もあるため、一度医療機関で原因を確認することをおすすめします。
参考文献・出典

※本記事は、上記資料を参考に医師が内容を精査し作成しています。

繰り返す便秘でお悩みの方はご相談ください

「何科に行けばいいか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
WEB予約はこちら

月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

PAGE TOP