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花粉症

花粉症

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

呼吸器外科・救急を中心に経験を積んだ「かかりつけ医」として、花粉症の問診・血液検査による原因アレルゲンの確認、内服薬・点鼻薬・点眼薬による薬物療法のご相談に対応しています。舌下免疫療法や重症例向けの注射治療、鼻の内視鏡検査など、より専門的な治療・精査が必要と判断した場合は、連携する耳鼻咽喉科・アレルギー専門医療機関へ速やかにご紹介しています。

最終更新日:

くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ――毎年同じ時期に繰り返すこれらの症状は、花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)のサインかもしれません。日本人の42.5%が罹患しているともいわれ、今や国民病ともいえる花粉症ですが、正しい知識を持って対策・治療を行うことで、つらい症状を大きく和らげることができます。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけ医として問診・血液検査から原因アレルゲンを確認し、内服薬・点鼻薬・点眼薬による薬物療法のご相談に対応しています。「何科を受診すればいいか分からない」という段階でも、まずはお気軽にご相談ください。

こんな症状があれば要注意|花粉症だけと決めつけないためのセルフチェック

くしゃみ・鼻水・目のかゆみの多くは花粉症によるものですが、中には他の病気が隠れていたり、専門的な治療が必要なサインのこともあります。以下に当てはまる場合は、様子を見ずに医療機関にご相談ください。

  • 目の充血・目やにがひどく、目を開けているのがつらいほど痛む(アレルギー性結膜炎の悪化の可能性)
  • 咳や息苦しさ、「ゼーゼー」という喘鳴を伴う(気管支喘息の合併の可能性)
  • 38度以上の高熱を伴う(花粉症以外の感染症の可能性)
  • 市販の点鼻薬を1週間以上、手放せずに使い続けている(薬剤性鼻炎の可能性)
  • 毎年同じ時期に症状が出るが、これまで受診・検査をしたことがない

花粉症とは

花粉症とは、スギやヒノキなどの植物の花粉が原因で起こるアレルギー反応で、医学的には「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれます。環境省の花粉症環境保健マニュアルによると、日本人の42.5%が花粉症に罹患していると推計されており、年齢を問わず生活の質(QOL)に大きく影響する身近な病気となっています。

鼻炎の種類

「鼻炎」と一口にいっても、原因によって大きく3つのタイプに分けられます。

1. アレルギー性鼻炎(免疫反応によるもの)

花粉やハウスダスト、ダニなどの特定の物質(アレルゲン)に対して、免疫が過剰に反応することで起こります。花粉が原因で特定の季節に症状が出る「季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)」と、ハウスダストやダニなどが原因で一年を通じて症状が出る「通年性アレルギー性鼻炎」があります。

2. 感染性鼻炎(ウイルスや細菌によるもの)

いわゆる風邪や副鼻腔炎のように、ウイルスや細菌の感染によって鼻の粘膜に炎症が起こるタイプです。発熱やのどの痛みを伴うことが多く、通常は1〜2週間程度で軽快します。

3. 非アレルギー性・非感染性鼻炎

アレルギー検査では原因物質が見つからないにもかかわらず、急激な温度差や香料、精神的ストレスなどをきっかけに鼻の自律神経のバランスが崩れて起こる「寒暖差アレルギー(血管運動性鼻炎)」などが代表的です。

タイプ主な原因特徴
アレルギー性鼻炎花粉、ハウスダスト、ダニなどくしゃみ・水様性鼻水・鼻づまり、目のかゆみを伴うことが多い
感染性鼻炎ウイルス、細菌発熱やのどの痛みを伴うことが多く、1〜2週間程度で軽快
非アレルギー性・非感染性鼻炎寒暖差、自律神経の乱れなどアレルギー検査で原因物質が見つからない

症状で見分ける目安

実際の症状の出方には個人差がありますが、大まかな見分け方の目安は以下の通りです。正確な診断には、問診や血液検査、必要に応じて鼻鏡検査が必要です。

症状・特徴花粉症風邪血管運動性鼻炎
鼻水の状態水のように透明水っぽい〜粘り気がある水のように透明
目のかゆみ強いなしなし
くしゃみ高頻度たまに出る数回程度
主な原因花粉(アレルギー)ウイルス感染寒暖差・刺激

花粉症の症状

  • 鼻の症状:くしゃみ、水のような透明の鼻水、鼻づまり
  • 目の症状:目のかゆみ、涙目、充血
  • 喉・皮膚の症状:喉のイガイガ感、肌荒れ(花粉皮膚炎)
  • 全身の症状:倦怠感、集中力の低下、頭が重い感じ、寝つきの悪さ

症状が続くと、日中の集中力低下や夜間の睡眠の質低下など、日常生活全体に影響が及ぶこともあります。

花粉症は何科を受診すればよい?耳鼻咽喉科・アレルギー科・内科の目安

「花粉症は何科に行けばいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。受診先の目安は以下の通りです。

症状パターン受診の目安
鼻づまり・鼻水・くしゃみなど鼻の症状が中心耳鼻咽喉科
目のかゆみ・充血が強い眼科(アレルギー性結膜炎の治療)
はじめて症状が出た、原因物質を調べたいアレルギー科・内科(血液検査での原因確認)
どこに相談すればよいか判断がつかないまずかかりつけの内科で全身状態を確認

どこを受診すべきか迷う場合は、まずかかりつけの内科で血液検査などを受け、原因アレルゲンや全身状態を確認してもらうのも一つの方法です。当院(薬師堂かたおかクリニック)でも花粉症に関するご相談を承っており、より専門的な検査・治療が必要な場合は、連携する耳鼻咽喉科・眼科をご案内しています。

何科を受診すべきか迷う花粉症のご相談はお任せください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

花粉とその飛散時期について【年間カレンダー】

花粉症の原因となる植物は種類ごとに飛散時期が異なり、地域によっても差があります。長引く症状の背景に「複数の花粉への反応」が隠れていることもあるため、大まかな時期を知っておくことが対策の第一歩です。また、黄砂やPM2.5などの大気汚染物質は、花粉と結びついたり粘膜を傷つけたりすることで、アレルギー反応を増強させる要因(アジュバント効果)としても注目されています。

月・原因物質・症状から探す【花粉症逆引きツール】

気になる月や症状のボタンを選ぶと、該当する花粉・カビ・ダニなどの原因物質の候補を表示します。

① 時期で探す
② 原因物質
③ 症状で探す

※現在の月に注意が必要な物質を自動表示しています

※複数選択すると、そのすべてを満たす候補を絞り込みます

【年間カレンダー】主な原因物質と飛来時期

主な原因物質飛散時期の目安
スギ2月〜4月
ヒノキ3月〜5月
イネ科(カモガヤなど)5月〜7月
ブタクサ・ヨモギ8月〜10月
「花粉症は春だけ」ではありません

スギ・ヒノキが落ち着いた後も、イネ科やブタクサなど夏から秋にかけて飛散する花粉があります。「毎年、春だけでなく秋にも似た症状が出る」という方は、原因となる花粉が異なる可能性があるため、血液検査で原因を確認することをおすすめします。

花粉症の治療|薬物療法・舌下免疫療法・重症例向けの治療法

薬物療法(対症療法)|対策はいつから始めればいい?

抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエン薬などの内服薬、鼻噴霧用ステロイド薬、点眼薬などを組み合わせて、症状を抑える治療です。花粉の飛散が始まる約2週間前、あるいは症状を感じ始めた時点から治療を開始する「初期療法」を行うことで、シーズン中の症状を軽くできるとされています。

舌下免疫療法(減感作療法)

スギ花粉やダニを対象に、アレルゲンを含む薬を舌の下に投与し、体を徐々に慣らしていくことで、根本的な体質改善を目指す治療法です。効果を得るためには3〜5年程度の継続が必要とされていますが、症状の緩和だけでなく、将来的な喘息の発症予防効果も期待されています。当院では現在この治療法を実施しておりません。ご希望の場合は、対応する医療機関をご案内しますのでご相談ください。

重症例向けの注射治療(オマリズマブ)

鼻噴霧用ステロイド薬と抗ヒスタミン薬などの既存治療を1週間以上続けても症状が改善しない重症・最重症のスギ花粉症に対しては、抗IgE抗体製剤「オマリズマブ(ゾレア®)」の皮下注射という選択肢もあります。血液検査でのIgE値と体重に応じて投与量が決まり、2〜4週間ごとに注射を行います。ただし、耳鼻咽喉科診療またはアレルギー診療の臨床研修を一定期間積んだ医師が、副作用(アナフィラキシー等)に緊急対応できる体制を整えた医療機関でのみ実施が認められている治療のため、当院では実施しておりません。市販薬や通常の治療では改善しない重症の方は、実施医療機関へのご紹介も可能ですのでご相談ください。

手術療法

薬物療法で効果が不十分な重症例に対しては、鼻の粘膜をレーザーで焼灼する「レーザー手術」や、アレルギー反応に関わる神経を切断する「後鼻神経切断術」などの手術療法が選択されることもあります。こちらも当院では実施しておらず、連携する耳鼻咽喉科にご紹介しています。

日常生活での予防・対策

外出時と自宅の基本対策

  • 外出時はマスク・メガネを着用し、花粉が付着しにくい素材の上着を選ぶ
  • 帰宅時は玄関に入る前に衣類や髪の花粉を払い落とす
  • 帰宅後は洗顔・うがい・入浴で肌や髪に付いた花粉を洗い流す
  • 飛散量の多い時間帯・晴天の日は、窓を開ける幅を10cm程度にとどめ、レースのカーテンを閉めて花粉の侵入を減らす
  • 洗濯物や布団はできるだけ部屋干し・室内干しにする

「鼻うがい」のススメ

体液に近い濃度の生理食塩水(水1リットルに対し塩9g程度)を使うと、しみにくく鼻の粘膜への負担も少なくてすみます。鼻の中に付着した花粉を直接洗い流すことで、症状の緩和が期待できます。

前かがみの姿勢で「アー」と声を出しながら片方の鼻から洗浄液を注入し、反対側の鼻や口から自然に出すのが基本的な方法です。洗浄後は、鼻の中に残った液を優しくかみ出してください。

鼻うがいの注意点
  • 洗浄中に唾液を飲み込んだり、強く鼻をすすったりしないでください(中耳炎の原因になることがあります)
  • 水道水をそのまま使うと粘膜への刺激や感染のリスクがあるため、一度沸騰させて冷ましたお湯を使うか、市販の鼻洗浄用キットをご利用ください

睡眠と食生活の改善

睡眠不足や乱れた食生活は、体の免疫バランスを崩し、アレルギー症状を悪化させる要因になり得ます。十分な睡眠時間の確保とバランスの良い食事を心がけましょう。

当院での対応

薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけ医として問診・血液検査から原因アレルゲンを確認し、内服薬・点鼻薬・点眼薬による薬物療法のご相談に対応しています。舌下免疫療法や重症例向けの注射治療(オマリズマブ)、鼻の内視鏡検査など、より専門的な治療・精査が必要と判断した場合は、連携する耳鼻咽喉科・アレルギー専門医療機関・眼科へ速やかにご紹介しています。

「毎年つらいけれど、何科に行けばいいか分からない」という段階でも構いませんので、まずは当院にご相談ください。

まとめ

花粉症は日本人の半数近くが罹患しているともいわれる身近な病気ですが、正しい知識を持って対策・治療にあたることで、つらい症状を大きく和らげることができます。市販薬だけで対応しきれない場合や、根本的な体質改善を目指したい場合は、医療機関での治療をご検討ください。

よくある質問(FAQ)

花粉症は何科を受診すればいいですか?
鼻の症状が中心であれば耳鼻咽喉科、目の症状が強い場合は眼科が専門です。はじめて症状が出た方や原因物質を調べたい方は、アレルギー科・内科での血液検査もおすすめです。どこに相談すればよいか迷う場合は、まずかかりつけの内科で全身状態を確認してもらう方法もあります。
アレルギーの原因は検査で分かりますか?
血液検査で調べることが可能です。スギ・ヒノキ・ダニ・ハウスダストなど複数の項目をまとめて調べる「13項目検査」であれば、3割負担の場合で概ね5,000円程度が目安です。
薬を飲むと眠くなりませんか?
花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)の中でも、比較的新しい「第2世代」と呼ばれるタイプは脳に入りにくく設計されており、眠気が起こりにくいとされています。仕事や運転への影響が気になる方は、受診時にその旨をお伝えください。
おすすめの花粉症のお薬を教えてください。
眠気の少なさから、アレグラ・ザイザル・ビラノアなどがよく用いられます。症状が強い場合はアレロック(オロパタジン)など、効果の高い薬が選択されることもあります。体質や症状の程度によって適した薬は異なりますので、診察のうえでご相談ください。
舌下免疫療法や、重症の方向けの注射治療(オマリズマブ)は受けられますか?
舌下免疫療法は5歳以上のお子さまから受けていただける治療法で、重症例向けの注射治療(オマリズマブ)は既存治療で効果不十分な重症・最重症のスギ花粉症の方が対象です。いずれも当院では現在実施しておりませんが、ご希望の場合は対応する医療機関をご案内しますので、まずはご相談ください。
花粉症は何歳頃からなりますか?セルフチェックの方法はありますか?
花粉症は小さなお子さまから高齢の方まで、年齢を問わず発症する可能性があります。「毎年同じ時期にくしゃみ・鼻水・目のかゆみが出る」「風邪のような症状が2週間以上続く」「特定の季節だけ症状が重くなる」といった特徴に心当たりがある場合は、花粉症の可能性が考えられます。市販薬で改善しない場合や、はじめての症状で不安な場合は、血液検査で原因を確認することをおすすめします。
市販の点鼻薬を使い続けても大丈夫ですか?
市販の点鼻薬(血管収縮薬)を1週間以上使い続けると、かえって鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を招くことがあります。長引く症状がある場合は自己判断で使用を続けず、医療機関で体質に合った治療を受けることをおすすめします。
花粉症の対策はいつから始めればいいですか?
花粉の飛散が本格化する約2週間前から治療を始める「初期療法」を行うことで、シーズン中の症状を軽くできるとされています。毎年症状が出る時期が分かっている方は、飛散開始の目安(スギは2月頃〜)を意識して、症状が出る前に一度ご相談いただくのがおすすめです。
花粉だけでなく、黄砂やPM2.5でも症状が出ますか?
黄砂やPM2.5などの大気汚染物質は、それ自体が粘膜を刺激するだけでなく、花粉と結びついてアレルギー反応を強める「アジュバント効果」があるとされています。花粉の少ない時期でも症状が続く場合は、ページ内の「花粉症逆引きツール」で月や症状から原因物質の候補を確認してみてください。

毎年つらい花粉症でお困りの方はご相談ください

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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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