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インフルエンザワクチン

インフルエンザワクチン(2026年度)

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

ワクチンの専門医ではありませんが、呼吸器外科医として肺炎など重症化リスクの高い疾患を数多く診療し、救急科医長として予防接種後の副反応への対応にも従事してきました。かかりつけ医として、インフルエンザワクチンの効果と注意点を中立的にご説明し、接種するかどうかはご本人の判断を尊重しています。

最終更新日:

今年のインフルエンザは、例年より大幅に早く動き始めています。2026年は8月中に全国で流行入りし、9月の時点で京都府の報告数は全国平均を上回っています。「まだ9月だから」と考えていた方にこそ、早めにご検討いただきたいシーズンです。

このページでは、インフルエンザワクチンの効果、今シーズンのおすすめ接種時期、お子さんの接種回数(2回か1回か)、費用、副反応と注意点をまとめています。あわせて、当院のWeb予約とWeb予診票を使うと当日の受付がどれだけ短くなるかもご紹介します。

⚠️ 今シーズン(2026/27)の流行状況

厚生労働省の発表では、2026年第34週(8月17日~23日)に定点あたりの報告数が流行開始の目安である1.00を上回り、全国で流行入りしました。これは感染症法が施行された1999年以降で2番目に早い時期です。

3.29全国の定点あたり報告数
(第36週 8/31~9/6)
3.59京都府
(全国平均を上回る)
約6.6倍昨年同期(0.50)との比
167施設休校・学年閉鎖・学級閉鎖
(第36週・全国)

同じ週に、全国約500の基幹定点病院からインフルエンザによる入院が284人報告され、そのうち92人が80歳以上、99人が9歳以下でした。高齢の方と小さなお子さんに負担が集中する傾向は、今シーズンも変わっていません。

※「定点あたり報告数」とは、全国約3,000か所の指定医療機関1か所あたり、1週間に何人の患者さんが報告されたかを示す数字です。最新の数値は厚生労働省が毎週金曜日に公表しています(本ページ下部の出典①)。

ワクチンの効能

インフルエンザワクチンは、①発症を予防する効果、②発症した場合の重症化を予防する効果があります。また、ワクチンの種類は、インフルエンザウイルスの働きをなくした成分を用いた「不活化ワクチン」です。当院では皮下注射による接種を行っていますが、一部の小児科などでは点鼻型(フルミスト、生ワクチン)が提供されています。

インフルエンザの発症予防効果は、国内外のデータで多少異なりますが、17歳未満で概ね5-6割、18歳以降で3-5割強とされています。また重症化予防としては、18歳以上の方の入院を41%抑制したというデータや、65歳以上の高齢者福祉施設に入所している高齢者で発病を34~55%、死亡を82%阻止したという厚生労働省のデータもあります。ただし背景条件が異なるため、あくまで参考としてお考えください。

2026/27シーズンのワクチンに入っているウイルス

今シーズン国内で製造されるインフルエンザHAワクチンは、次の3種類のウイルス(3価)を含んでいます。

  • A型(H1N1):A/スイス/6849/2025(IVR-278)
  • A型(H3N2):A/ミシガン/105/2025(SAN-049A)
  • B型(ビクトリア系統):B/東京/EIS13-175/2025

かつては4種類(4価)でしたが、B型の山形系統が世界的に2020年3月以降まったく検出されていないため、現在は製造対象から外れています。「今年から1種類減った=効果が落ちた」ということではなく、流行していないウイルスを外しただけですので、ご安心ください。

ワクチンの量は足りています。厚生労働省の資料では、令和8年度の供給量は約5,190万回分の見込みで、これは近年の平均使用量を上回ります。10月初めの時点で全体の6割を超える約3,147万回分が出荷される見込みとされており、早めに接種を受けても品切れの心配は小さい状況です。

インフルエンザワクチンはいつ受ければいい?今シーズンのおすすめ接種時期

例年であれば、日本のインフルエンザ流行シーズンは12月~3月頃で、ピークは1月末~3月上旬頃です。ワクチンは接種後2週間程度で効果が現れ、持続期間の目安は約5ヶ月であることから、「10月~12月中旬までの接種」が標準的な目安とされてきました(厚生労働省も「12月中旬までに接種を終えることが望ましい」としています)。

ただし今シーズンは事情が異なります。すでに8月に流行入りし、9月の時点で学級閉鎖も全国で報告されています。効果が出るまでに2週間かかることを踏まえると、例年の目安を待つのではなく、受けられる時期になったら早めに接種するのが、今年に関しては合理的だと考えています。

目安のまとめ

👈 表は横にスクロールできます

どなたか今シーズンのおすすめ時期理由
自費で受ける方
(13歳以上・64歳以下)
9月~10月中すでに流行が始まっているため。効果発現まで2週間かかります
お子さん
(2回接種の方)
1回目を9月~10月上旬に2回目まで2~4週間あけるため、2回分の完了が11月上旬までに収まります
公費対象の方
(65歳以上など)
10月1日以降、できるだけ早めに公費での接種は10月1日開始です。それ以前は自費になります

※効果の持続は約5ヶ月です。年明け以降の流行まで確実にカバーしたいというお考えもありますが、今シーズンは「これから流行する」のではなく「すでに流行している」状況ですので、当院では早めの接種をおすすめしています。ご事情に応じて個別にご相談ください。

接種のご予約はお早めに WEB予約はこちら 📞 電話で相談
当院の取り組み

Web予診票を入れておくと、当日は「体温測定」と「署名」だけ

予防接種で一番お待たせしてしまうのが、待合室で予診票(問診票)を書いていただく時間です。当院では2026年9月からWeb予約システムを自院のものに切り替え、ご自宅で予診票を入力しておけるようにしました。入力いただいた内容は、当院が予防接種で実際に使う公式の様式にそのまま印刷してお待ちしています。

ご予約から接種までの4ステップ

  1. Web予約をする 会員登録は不要です。お名前・フリガナ・生年月日・性別・電話番号(メールは任意)を入力し、ご希望の日時を選ぶだけ。 ⏱ 約1~2分
  2. そのままWeb予診票を入力する 予約完了画面の「予診票を入力する」、または後日「ご予約の確認ページ」から入力できます。質問に「はい/いいえ」で答えていく形式です。ご来院前であればいつでも入力・修正できます。 ⏱ 約2~3分
  3. 当院が予診票を印刷してお待ちします 入力内容を、実際に使用する公式の予診票様式に印刷して準備します。受付でお名前を確認してお渡ししますので、待合室で一から書いていただく必要はありません。 🏥 当院で対応
  4. ご来院当日 受付で体温を測り、印刷した予診票の内容をご確認のうえ署名していただくだけ。そのまま診察・接種に進みます。 ✅ ここだけ
Web予診票を入力いただかなくても接種は受けられます。その場合は受付で白紙の予診票をお渡ししますので、待合室でご記入ください。ご都合のよい方法をお選びください。なお、体温測定と署名は、当日ご本人(お子さんの場合は保護者の方)に行っていただく必要があります。
画面の見本つきの手順はこちら Web予約の使い方を見る WEB予約はこちら

対象者と接種回数

インフルエンザワクチンは、生後6か月以上のすべての方が対象です。ただし、当院では小学校1年生以上の方を対象に接種を行っています。生後6か月~就学前のお子様については、当院では対応しておりませんので、小児科医療機関でのご相談・接種をご検討ください。

お子さんは2回接種が必要?1回でよい場合は?

日本では、接種回数は年齢だけで決められています。厚生労働省の指針・ワクチンの添付文書・日本小児科学会のいずれも、注射の不活化ワクチンについて「6か月以上13歳未満は2回、13歳以上は1回」としています。当院でもこれを基本としています。

一方、海外では過去の接種歴も見て回数を決めます。アメリカ疾病予防管理センター(CDC;日本の厚生労働省にあたる機関)の2026-27シーズンの基準は次のとおりです。

👈 表は横にスクロールできます

年齢日本(厚労省・添付文書・日本小児科学会)米国CDC(2026-27シーズン)
6か月~8歳2回
(2~4週間、できれば4週間あける)
今シーズンが始まる直前の7月1日までに、通算2回以上の接種を4週間以上あけて受けた経験があれば1回。なければ2回(4週間以上あける)
9歳~12歳1回
13歳以上1回1回

※CDCの「通算2回以上」は、同じシーズン内である必要はありません。たとえば一昨年に1回・昨年に1回でも条件を満たします。

どう考えればよいか。2回接種が推奨される根拠は、インフルエンザワクチンを初めて受けるお子さんでは、1回では十分な抗体が上がりにくいという点にあります。裏を返せば、過去に何度も接種を受けているお子さんでは、1回でも免疫がしっかり立ち上がるという報告があり、CDCはこれを基準に取り入れています。日本の基準が年齢だけで決めているのは、誰にとっても不足が出ない安全側の設計だとお考えください。

当院の方針としては、小学生(6~12歳)は2回接種を原則としています。ただし「毎年受けていて、今年は日程的に1回しか取れない」といったご事情がある場合は、上記の考え方をふまえて個別にご相談に応じます。1回だけでも、接種しないよりは確実に意味がありますので、回数にこだわって接種を見送ることのないようにしてください。

なお、高齢で免疫力が低下している方は2回接種を検討してもよいと考えられます。こちらもご相談ください(2回目は自費となります)。

接種費用(令和8年度)

予防接種は自費診療となるため、クリニックにより費用は異なります。令和8年度は、当院のインフルエンザワクチンの1回目は3,000円、2回目は2,500円で提供させていただきます。

👈 表は横にスクロールできます

区分自己負担額備考
自費(1回目)3,000円公費の対象でない方
自費(2回目)2,500円お子さんの2回目など
公費(乙訓地域)1,500円長岡京市・向日市・大山崎町にお住まいの方
公費(京都市・75歳以上)1,000円京都市にお住まいで75歳以上の方
生活保護世帯
市民税非課税世帯
全額免除(0円)事前の申請が必要です(下記)
公費で受けられる方・期間について
  • 対象:接種日現在で満65歳以上の方、または満60~64歳で身体障害者手帳1級相当(心臓・腎臓・呼吸器の機能障害、HIV感染)の方
  • 期間:令和8年10月1日~令和9年1月31日。この期間内の1回が公費(定期接種)の対象です。期間外や2回目以降は全額自費になります
  • 当院でのご予約:Web予約でお取りいただけるのは11月30日までです。12月以降の接種をご希望の方は、お手数ですがお電話(075-950-7102)でご相談ください
  • 免除をご希望の方:生活保護世帯・令和8年度市民税非課税世帯の方は自己負担が免除されますが、事前に市へ申請して「保健事業自己負担金免除カード」を受け取る必要があります。接種当日にカードのご提示がないと有料になりますので、お早めにお手続きください

※価格は年度により変更となる場合があります。なお、当院は長岡京市の高齢者インフルエンザ予防接種の委託医療機関です(詳細は出典の長岡京市公式ページをご参照ください)。お住まいの市町村によって金額・手続きが異なりますので、乙訓・京都市以外にお住まいの方はお問い合わせください。

副反応と注意点

主な副反応は、接種部位の赤み、腫れ、痛み、発熱、倦怠感、頭痛などで、通常2~3日以内におさまります。とはいえ、まれにアナフィラキシーなど重度のアレルギー反応が起こる可能性があるため、接種後15~30分は経過観察が必要です。

  • 卵アレルギーのある方も、症状の程度にかかわらず通常どおり接種いただけます(近年のワクチンは卵タンパクの含有量が極めて微量であり、特別な追加対応は不要とされています)。ご不安な場合は、接種前に医師へご相談ください。
  • 発熱や体調不良がある場合は接種を控えてください。予約日に体調が優れない場合は、遠慮なくご連絡ください。
  • 接種当日は激しい運動を避け、安静にお過ごしください。入浴は可能ですが、注射部位をこすらないようご注意ください。
  • 帰宅後に症状が強くなる、長引く、またはいつもと様子が違うと感じた場合は、自己判断で様子を見ず、当院または医療機関へご連絡ください。

よくある質問(FAQ)

今年は流行が早いと聞きました。いつ受ければいいですか?

2026年は8月に全国で流行入りしており、感染症法施行(1999年)以降で2番目に早いシーズンです。効果が出るまでに2週間かかりますので、例年の目安(10月~12月中旬)を待たず、受けられる時期になったら早めの接種をおすすめします。65歳以上など公費の対象となる方は、公費での接種開始が10月1日からですので、10月に入ってからお早めにご予約ください。

小学生の子供でも予防接種が1回ではダメでしょうか?

日本では年齢だけで回数が決まっており、厚生労働省の指針・ワクチンの添付文書・日本小児科学会のいずれも「6か月以上13歳未満は2回、13歳以上は1回」としています。当院でも小学生は2回接種を原則としています。一方、アメリカCDCの2026-27シーズンの基準では、今シーズン直前の7月1日までに通算2回以上の接種を4週間以上あけて受けた経験があるお子さんは1回でよいとされ、9歳以上は全員1回です。これは「初めて受けるお子さんでは1回では抗体が上がりにくい」という点が2回接種の根拠であり、毎年受けているお子さんでは1回でも免疫が立ち上がるという報告があるためです。日程の都合などで2回受けられない場合もご相談ください。1回だけでも、接種しないよりは確実に意味があります。

Web予診票を入力すると、当日は何が変わりますか?

ご来院前にスマートフォンから予診票を入力しておくと、当院がその内容を実際に使用する公式の予診票様式に印刷してお待ちします。当日は、受付で体温を測り、印刷した予診票の内容をご確認のうえ署名していただくだけです。待合室で一から書いていただく時間がなくなります。入力は「はい/いいえ」で答える形式で、所要2~3分です。もちろん、入力されていない場合も白紙の予診票を受付でお渡ししますので、接種は問題なく受けられます。

予防接種の費用はいくらでしょうか?

予防接種は自費診療となるため、クリニックにより費用は異なります。令和8年度は、当院のインフルエンザワクチンの1回目は3,000円、2回目は2,500円です。65歳以上の方、または60~64歳で身体障害者手帳1級相当の方は公費の対象となり、乙訓地域(長岡京市・向日市・大山崎町)にお住まいの方は1,500円、京都市にお住まいで75歳以上の方は1,000円で接種いただけます。生活保護世帯および令和8年度市民税非課税世帯の方は全額免除となりますが、事前に市へ申請して「保健事業自己負担金免除カード」を受け取り、当日ご提示いただく必要があります。

公費(1,500円など)で受けられるのはいつまでですか?

令和8年10月1日から令和9年1月31日までの間の1回が、公費(定期接種)の対象です。この期間を過ぎた場合や、2回目以降の接種は全額自費となります。ただし、当院のWeb予約でお取りいただけるのは11月30日までです。12月以降の接種をご希望の方は、お手数ですがお電話(075-950-7102)でご相談ください。なお、流行はすでに始まっていますので、期間の終わり近くではなく、10月中のなるべく早い時期の接種をおすすめします。

インフルエンザワクチンはどのくらいの期間効果がありますか?

1回目のワクチン接種から2週間程度で効果が現れ、その後効果は徐々に低下していきますが、効果の持続期間の目安は約5ヶ月とされています。

インフルエンザと新型コロナ感染症のワクチンは、同時接種可能ですか?

同時接種は可能で、それぞれ左右の腕に分けて接種します。安全性、有効性について単独接種と差はないと認められています。ただし、副反応が出た場合にどちらのワクチンによるものか判別しにくいため、必ずしも積極的に推奨はしていません。なお、新型コロナワクチンの定期接種も令和8年10月1日開始の予定ですので、両方をご希望の方は日を分けることも可能です。ご希望をお聞かせください。

今年のワクチンは3種類(3価)になったと聞きました。効果は落ちませんか?

落ちません。以前は4種類(4価)でしたが、外れたのはB型の山形系統という、世界的に2020年3月以降まったく検出されていないウイルスです。流行していないウイルスを外しただけで、現在流行しているA型2種類とB型ビクトリア系統はこれまでどおり含まれています。2026/27シーズンは、A/スイス/6849/2025(H1N1)、A/ミシガン/105/2025(H3N2)、B/東京/EIS13-175/2025(ビクトリア系統)の3株が選定されています。

妊娠中・授乳中でも予防接種は大丈夫でしょうか?

妊娠中・授乳中でも接種可能です。授乳中の赤ちゃんに直接の効果はありませんが、母親が感染を防ぐことは赤ちゃんを守ることにもつながるため、接種が推奨されています。

フルミスト(点鼻ワクチン)は当院で受けられますか?

当院では皮下注射による接種のみを行っており、点鼻型のフルミスト(生ワクチン)は取り扱っておりません。フルミストをご希望の場合は、取り扱いのある小児科医療機関にご相談ください。なお、点鼻の生ワクチンは2歳以上19歳未満が対象で、接種は年1回です。

ワクチンが足りなくなることはありませんか?

厚生労働省の資料では、令和8年度の供給量は約5,190万回分の見込みで、近年の平均使用量を上回ります。10月初めの時点で全体の6割を超える量が出荷される見込みとされており、供給面の心配は小さい状況です。ただし当院で1日にお受けできる人数には限りがありますので、ご希望の日時があるうちにWeb予約をお取りください。

もっと色々知りたいことがあります。どうしたら良いですか?

厚生労働省ホームページにインフルエンザワクチンのQ&Aをまとめたページがあります。当院をはじめ、ワクチンの説明する医療機関のホームページには多少の情報の差異があるので混乱されることもあると思います。少しボリュームがありますが、色々と気になる方には信頼性もあるのでお勧めします。(厚生労働省 季節性インフルエンザ)
参考文献・出典

※本記事は、上記資料を参考に医師が内容を精査し作成しています。流行状況の数値は執筆時点(2026年9月16日)のものです。最新の状況は出典①をご確認ください。

今シーズンは流行が早まっています。お早めにご予約ください

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📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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