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肺がん

肺がん

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

肺がんは呼吸器外科が専門的に扱う疾患のひとつです。市立ひらかた病院での呼吸器外科医長としての経験を活かし、胸部X線・CT検査による早期発見に努め、精密検査や手術・薬物療法など専門的な治療が必要と判断した場合は、連携する高次医療機関へ迅速につないでいます。

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肺がんは、日本人のがん死亡原因の第1位です。初期にはほとんど自覚症状がなく、健康診断や胸部CT検査で偶然見つかることも少なくありません。進行すると咳・痰・血痰・胸痛・息切れなどの症状が現れ、骨や脳、肝臓などへ転移することもあります。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、呼吸器外科での診療経験を持つ院長が、胸部X線・CT検査などから早期発見に努め、精密検査や専門的な治療が必要と判断した場合は、連携する高次医療機関へご案内しています。長引く咳や血痰、原因不明の体重減少など気になる症状がある場合は、様子を見ずにご相談ください。

肺がんとは|初期に自覚症状が少ない理由

肺がんとは、肺を構成する気管支や肺胞の細胞ががん化し、増殖する病気です。初期には自覚症状が少なく、健康診断や胸部CT検査で偶然見つかることもあります。このように肺がんは主に「原発性肺がん」を指しますが、肺は血流やリンパの流れによって他の臓器のがんが転移しやすい場所でもあり、そういった移動してきたがんのことを「転移性肺がん」と言います。

進行すると咳・痰・血痰・胸痛・息切れなどの症状が現れ、骨や脳、肝臓などへの転移によってさまざまな症状を及ぼすことがあります。肺がんは日本でのがん死亡原因の第1位(男女計)であり、早期発見と治療開始のタイミングが非常に重要です。

肺がんの4つの種類|組織型による違い

肺がんは、顕微鏡で観察した細胞の形によって4つに分類されます。それぞれ進行の速さや治療法が異なります。

分類特徴・主な発生部位治療の主な方法
腺がん進行は比較的ゆるやか。女性・非喫煙者にも多い。肺の末梢に発生しやすい手術、分子標的薬、免疫療法など
扁平上皮がん喫煙と強く関連。肺の中枢に発生しやすい手術、放射線療法、抗がん薬治療
大細胞がん比較的まれ。急速に進行。肺のどの部分にも発生抗がん薬、放射線療法
小細胞がん増殖が非常に速く、転移しやすい。肺の中央部に多い抗がん薬と放射線療法が中心(手術はまれ)

※腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんをまとめて「非小細胞肺がん」と呼び、小細胞がんとは進行の速さや治療方針が大きく異なります。

肺がんの主な原因|喫煙・受動喫煙・大気汚染・加齢・遺伝

原因内容
喫煙最も重要な危険因子。たばこの煙に含まれる発がん物質が肺細胞を傷つけます。受動喫煙もリスクとなります
大気汚染・粉塵曝露アスベスト・ディーゼル排気などへの長期曝露
加齢50歳以降で発症率が高まります
遺伝的要因家族に肺がんの方がいる場合は注意が必要です
慢性肺疾患COPDや間質性肺炎などの既往もリスクとなります
「喫煙指数」でリスクの目安がわかります

喫煙指数(ブリンクマン指数)=1日の喫煙本数×喫煙年数で計算します(例:1日20本を30年間で600)。600以上の方は肺がんリスクが特に高いとされ、後述する低線量CT検診の対象にもなります。

肺がんのセルフチェック|こんな症状が続いたら要注意

肺がんは初期にはほとんど症状がありませんが、進行すると以下の症状が見られます。

  • 長引く咳・痰(慢性咳嗽)が2週間以上続いている
  • 血の混じった痰(血痰)が出る
  • 胸の痛み・圧迫感がある
  • 息切れ・呼吸困難がある
  • 声のかすれ(嗄声)が続いている
  • 原因不明の体重減少・強い倦怠感がある
転移すると現れる症状もあります

骨に転移すると骨の痛み、脳に転移すると頭痛やめまい、肝臓に転移すると黄疸などの症状が出ることもあります。

初期はほとんど自覚症状がないため、症状が出たときにはある程度進行していることもあります。上記のような症状が2週間以上続く場合や、健診で異常を指摘された場合は、様子を見ずに早めに受診してください。

肺がんは何科を受診すればよい?診断の流れ

長引く咳や血痰、原因不明の体重減少などが気になる場合は、内科・呼吸器内科・呼吸器外科を受診してください。当院のようなかかりつけ医でまず胸部X線などの検査を行い、精密検査が必要と判断した場合は専門医療機関と連携します。

診断方法

検査名内容
胸部X線検査肺の影の異常を確認
CT検査小さな病変の形・位置をより正確に評価
喀痰細胞診痰の中にがん細胞が含まれていないかを確認
気管支鏡検査肺の内部を観察し、組織を採取して診断
PET検査がんの広がりや転移の有無を全身的に調べる
遺伝子検査分子標的薬や免疫療法を選ぶために実施
咳や血痰が続いて不安な方はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

肺がんの治療法|ステージに応じた手術・放射線・薬物療法

治療方針は、がんの種類・進行度・全身状態によって決定されます。特に進行度は「ステージ」という表現でステージ1から4(厳密にはもっと細かく)に分類され、ステージによって治療を選択し、複数の治療を組み合わせて行うこともあります。

1. 手術療法

早期の非小細胞肺がん(腺がん・扁平上皮がん・大細胞がん)が対象です。胸腔鏡手術など、体への負担が少ない方法も普及しています。

2. 放射線療法

手術が難しい場合や局所治療が必要な場合に行います。ピンポイント照射(定位放射線治療:SBRT)により副作用を軽減できます。

3. 薬物療法

進行がんや再発例では抗がん薬・分子標的薬・免疫療法を組み合わせます。

治療薬の種類特徴
化学療法がんの増殖を抑える抗がん薬(全身投与)
分子標的治療薬がん細胞の特定の遺伝子変異を標的に攻撃(EGFR・ALKなど)
免疫チェックポイント阻害薬自分の免疫力を回復させてがん細胞を攻撃する薬(オプジーボなど)

肺がんの検診・予防|何歳からどんな検査を受ければいい?

肺がんの最大の予防法は禁煙です。早期発見のための検診は、喫煙状況によって推奨される検査が異なります。

対象者推奨される検査頻度
40〜79歳の方(喫煙状況を問わず全員)胸部X線検査年1回
50〜74歳で喫煙指数600以上の方
(現在喫煙中、または禁煙後15年以内)
低線量CT検査年1回

※国立がん研究センター「有効性評価に基づく肺がん検診ガイドライン」2025年度版に基づく。低線量CT検査は小さな病変を見つけやすい一方、放射線被ばくや偽陽性による不要な精密検査といった不利益もあるため、対象を絞って行われています。

咳や血痰が続く場合は、上記の検診間隔を待たずに早めの受診をおすすめします。

当院での対応

薬師堂かたおかクリニックでは、呼吸器外科での診療経験を持つ院長が、問診・胸部X線・CT検査などから早期発見に努めます。精密検査や手術・薬物療法など専門的な治療が必要と判断した場合は、速やかに連携する高次医療機関へご紹介しています。治療後の経過観察や生活支援についてもご相談いただけます。

「これくらい大丈夫だろう」と自己判断せず、長引く咳や血痰、胸の違和感、原因不明の体重減少などがある場合は、早めに当院へご相談ください。

よくある質問(FAQ)

肺がんは喫煙者だけの病気ですか?
喫煙は最大のリスク要因ですが、非喫煙者にも発症します。特に腺がんは女性・非喫煙者にも多いタイプです。
肺がん検診はどのくらいの頻度で受ければよいですか?
一般的には胸部X線検査を年1回受けることが推奨されています。加えて、喫煙指数(1日の本数×喫煙年数)が600以上の方(現在喫煙中、または禁煙から15年以内)は、50〜74歳の間、低線量CT検査を年1回受けることが推奨されています。CT検査は胸部X線より小さな病変を見つけやすい一方、放射線被ばくや偽陽性による不要な精密検査といった不利益もあるため、対象を絞って行われています。
治療でどのくらい治るのですか?
生存率は、がんの組織型とステージによって大きく異なります。早期(ステージI)で発見され手術ができた場合、腺がん・扁平上皮がん・大細胞がんなどの非小細胞肺がんでは5年生存率は70%台と比較的高い一方、小細胞肺がんは進行が速く早期でも手術の対象になりにくいため、同じ早期でも5年生存率は40%前後にとどまります。近年使用されるようになった分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬のおかげで、進行していても長期の延命が可能になるケースが増えています。ただし、患者さま毎のステージや全身状態、治療の副作用によっても左右されるため、具体的には検査や治療を進めてみないとはっきりとは言えません。
肺がんは何科を受診すればいいですか?
内科・呼吸器内科・呼吸器外科が基本の受診先です。血痰や原因不明の体重減少など気になる症状がある場合や、健診で異常を指摘された場合は、まずかかりつけの内科・呼吸器内科を受診してください。当院でも胸部X線などで検査を行い、精密検査が必要な場合は専門医療機関をご紹介しています。
肺がんは何歳から気をつければいいですか?
肺がんは50歳以降で発症率が高まるとされ、国の対策型検診でも胸部X線検査は40〜79歳、喫煙指数600以上の方を対象とした低線量CT検査は50〜74歳が対象年齢となっています。若くても喫煙歴が長い方や、非喫煙者でも腺がんは発症することがあるため、年齢だけでなく喫煙状況や症状の有無も踏まえて検診を受けることが大切です。

長引く咳や血痰、気になる症状がある方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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