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新型コロナワクチン

新型コロナワクチン

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

ワクチンの専門医ではありませんが、呼吸器外科医として肺炎など重症化リスクの高い疾患を数多く診療し、救急科医長として予防接種後の副反応への対応にも従事してきました。かかりつけ医として、それぞれのワクチンの利点・注意点を中立的にご説明し、接種するかどうかはご本人の判断を尊重しています。

最終更新日:

新型コロナウイルス感染症は5類移行後もいまだに流行を繰り返しており、特に高齢の方は重症化に注意が必要です。「ワクチンの種類が多くてどれを選べばいいか分からない」「副反応が心配」という声もよく伺います。そのため、ここでは、当院で接種できる4種類のワクチンの違い、2026年度(令和8年度)の定期接種、費用、接種後の注意点を分かりやすく解説します。

新型コロナワクチンに対する当院の考え方

2020年に世界中で新型コロナ感染症が流行してから、早くも6年が経過しました。流行の規模は以前より小さくなりましたが、2025年も65歳以上で21,003人の方が新型コロナ感染症で亡くなっており、新型コロナ感染症による死亡の98%を65歳以上の方が占めています。同じ2025年のインフルエンザによる65歳以上の死亡数(6,333人)と比べても、依然として3倍以上です。また、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)に対するワクチンも多数開発され、国際的にワクチン接種が推奨、実施されてきました。しかし、そのワクチンは新型コロナ感染症に対して初めて実用化されたmRNAワクチンであり、作用機序が複雑であるため、その是非を巡っていまだに議論をされています。

ℹ 「シェディング」についての誤解
なかでも「ワクチン接種者から未接種者に成分が伝播する(いわゆるシェディング)」という情報がSNS等で広まったことがありますが、当時の厚生労働大臣は記者会見で「そのような現象が科学的知見として存在するとは承知していない」と明確に否定しています。なお、ご不安な点があれば、遠慮なくご相談ください。

当院では、厚生労働省の指針のもと、新型コロナワクチンの接種を行っています。2026年度は、ファイザー社のコミナティ®︎(mRNAワクチン)、モデルナ・ジャパンのエムネクスパイク®︎(mRNAワクチン)、武田薬品工業株式会社のヌバキソビッド®︎(組換えタンパクワクチン)、Meiji Seikaファルマのコスタイベ®︎(自己増幅型mRNAワクチン)の4種類をご案内しています。それぞれ利点がはっきりとしており、おおむね夏と冬の年2回の流行がみられる新型コロナ感染症の対策として、これらのワクチンを推奨します。

なお、日本感染症学会・日本呼吸器学会・日本ワクチン学会の3学会は、2026年9月1日に公表した見解のなかで、高齢者に対して流行株に合わせた最新の新型コロナワクチンの定期接種を「強く推奨」しています。一方で当院としては、「新型コロナワクチン接種はやや推奨」という立場です。ワクチンの効果、副反応、合併症の頻度を考慮すると積極的に推奨すべきですが、新型コロナワクチンに対して反対的な立場の方もおられることを考慮すると、必ずしも全員に推奨はできないと考えます。したがって、ご検討されている、または話を聞いてみたいという方は、ぜひ直接ご相談ください。

2026年度(令和8年度)の定期接種について

新型コロナワクチンは2024年4月から定期接種(B類疾病)に位置づけられ、年に1回行われています。長岡京市の令和8年度の定期接種は、次のとおりです。

  • 対象 接種日現在で満65歳以上の方/満60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能もしくはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方(身体障害者手帳1級相当)
  • 接種期間 令和8年10月1日〜令和9年1月31日
  • 回数 期間中、公費負担は1回限りです
  • 自己負担金 5,000円(期間外の接種は全額自己負担になります)
  • 持ち物 住所・氏名・生年月日が確認できるもの(マイナンバーカード、資格確認書、運転免許証など)
自己負担金が免除になる方がおられます

生活保護世帯の方と、令和8年度の市民税非課税世帯の方は自己負担金が免除されます。ただし非課税世帯の方は長岡京市への「保健事業自己負担金免除カード」の事前申請が必要で、接種時にカードのご提示がない場合は有料となり、接種後の返金はできません。該当しそうな方は、接種予約の前に市へお問い合わせください。

集団接種は行われないため、当院のような委託医療機関でお受けいただくことになります。長岡京市以外にお住まいの方は、お住まいの市町村の案内をご確認のうえ、ご予約時にお知らせください。

4種類のワクチンの特徴と選び方

コミナティ®︎(ファイザー)は世界的に最も接種実績が豊富な従来型のmRNAワクチンで、流行株に合わせた改良が続けられています。海外では、2025年秋のLP.8.1対応コミナティについて、65歳以上の入院予防効果60.6%、死亡予防効果70.1%と報告されており、接種後4か月の時点でも効果が続いていました。

エムネクスパイク®︎(モデルナ)は2026年に承認された新しいmRNAワクチンで、これまでのスパイクバックス®︎に代わって供給されます。ウイルスのスパイクタンパク質のうち、免疫のはたらきに重要な部分(N末端領域と受容体結合領域)に的をしぼった設計になっており、mRNAの量は従来の5分の1(10μg)にまで減っています。臨床試験では、スパイクバックス®︎に比べて注射部位の痛みがやや少なく(68.5% vs 77.5%)、発熱の頻度は同程度でした。米国では、65歳以上の入院予防効果が59.3%と報告されています。

ヌバキソビッド®︎(武田薬品工業)は、mRNAを使わない組換えタンパクワクチン(広い意味での不活化ワクチン)です。抗体価は接種後6か月頃から緩やかに低下しますが、1年後でも一定の発症予防効果が期待できるとされています。最大のメリットは副反応がマイルドで身体の負担が少ないことで、米国の医療従事者を対象とした研究では、発熱の頻度が2.3%(コミナティ®︎は13.8%)、副反応で失われた労働時間が半分になったと報告されています。mRNAワクチンに抵抗がある方にも選んでいただけます。

コスタイベ®︎(Meiji Seikaファルマ)は自己増幅型mRNA(レプリコン)ワクチンという次世代mRNAワクチンで、12か月後も体内の抗体価が高いレベルで維持されたというデータがあり、年2回流行する新型コロナ感染症の対策に適していることがメリットです。国内の症例対照研究では、2024年秋のコスタイベ®︎接種者の発症予防効果が74.5%と報告されています(対象人数が少なく、幅をもってみる必要があります)。

なお、ヌバキソビッド®︎・コスタイベ®︎はいずれも1バイアルで2回接種分のため、2人分の予約がまとまってからでないと開封できず、お一人でのご希望日程が合わせづらいことがあります。コミナティ®︎・エムネクスパイク®︎は1回分の使い切りシリンジのため、お一人でもご予定通り接種しやすいという特徴があります。ご都合を予約時にお伝えいただければ、調整いたします。

コミナティ®︎エムネクスパイク®︎ヌバキソビッド®︎コスタイベ®︎
製薬会社ファイザーモデルナ・ジャパン武田薬品工業Meiji Seikaファルマ
種類mRNAワクチンmRNAワクチン
(従来の1/5のmRNA量)
組換えタンパクワクチン
(広い意味での不活化ワクチン)
自己増幅型mRNAワクチン
(レプリコン)
今シーズンの株XFGXFGXFGNB.1.8.1
効果の持続期間約半年
(4か月後も効果を確認)
従来のmRNAワクチンと同程度と考えられます※1抗体は6か月頃から緩やかに低下
(1年後も一定の発症予防効果)
12か月後も抗体価は高値を維持※2
副反応発熱・倦怠感等がやや出やすい
(まれに心筋炎等)
従来のモデルナ製より注射部位の痛みがやや少ない
(まれに心筋炎等)
4種類のなかで最も少ない、軽いコミナティ®︎と同程度
接種のしやすさ1本1回分のシリンジ
(お一人でも予定通り接種可能)
1本1回分のシリンジ
(お一人でも予定通り接種可能)
1バイアル2人分
(お一人での予約は日程調整が必要)
1バイアル2人分
(お一人での予約は日程調整が必要)
こんな方に①世界的な接種実績を重視する方mRNAの量を抑えた新しい設計を選びたい方副反応をできるだけ避けたい方1年間しっかり効果を持たせたい方
こんな方に②お一人でも予定通り接種したい方お一人でも予定通り接種したい方mRNAワクチンに不安がある方仕事や介護で体調を崩したくない時期が長い方

※1 エムネクスパイク®︎は2026年に承認されたばかりのワクチンのため、日本国内での長期の持続データはまだ限られています。
※2 コスタイベ®︎の「抗体価が高値を維持」は、体内の防御反応の強さを示すデータであり、発症予防効果そのものがどの程度持続するかはまだ確立していません。
※ 副反応の頻度は、研究ごとに発熱の基準(37.5℃以上/38.0℃以上)や対象者の年齢が異なるため、数値をそのまま比べることはできません。表では傾向として記載しています。

どのワクチンが合うかご不明な場合はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で相談

何歳から接種できる?何科・どこで受けられる?いつ受ける?

4種類とも添付文書上は12歳以上(コスタイベ®︎は18歳以上)が対象ですが、当院では18歳以上の方を対象に接種しています。ただし、特に65歳以上の方や、60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能もしくはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方(身体障害者手帳1級相当)は、重症化リスクが高いため定期接種(公費)の対象となっています。

新型コロナワクチンは、内科・かかりつけ医で接種できます。たとえば、当院のような一般内科クリニックで、ご説明から接種、接種後の体調確認まで対応しています。予約制のため、WEB予約またはお電話でご予約のうえご来院ください。

接種のタイミング

  • 前回の新型コロナワクチンから3か月以上あけて接種します。
  • 冬の流行に間に合わせるため、流行期に入る前(10〜12月)の接種が望まれます。
  • 過去に新型コロナ感染症にかかった方も接種の対象です。ただし最近かかった方は、感染から3か月程度あけて接種するという選択肢もあります。
  • インフルエンザワクチンのほか、肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチンとの同時接種も可能です(医師が必要と認めた場合)。1回の来院でまとめたい方はご相談ください。

接種費用

当院では、新型コロナワクチン接種は以下の通りです。ワクチンの種類による料金の違いはありません。

  • 18歳以上(任意接種) 15,400円
  • 定期接種の対象となる方(65歳以上の方、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能もしくはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方) 5,000円
     ※公費は接種期間中1回限りです。2回目以降の追加接種や、期間外(令和9年2月1日以降)の接種は15,400円となります。
     ※生活保護世帯・市民税非課税世帯の方は自己負担金が免除されます(非課税世帯は事前申請が必要)。

副反応と安全性について

新型コロナワクチンの接種後には、接種部位の痛み、発熱、倦怠感といった一過性の症状が一定の割合でみられます。国内の調査では、37.5℃以上の発熱の頻度はコミナティ®︎で17.4%、コスタイベ®︎で21.8%、ヌバキソビッド®︎では7.8〜10.9%と報告されています。エムネクスパイク®︎は、臨床試験で従来のモデルナ製ワクチンより注射部位の痛みがやや少なく、発熱の頻度は同程度でした。

ごくまれに重篤な健康被害が起こることもあり、リスクはゼロではありません。一方で、接種後の死亡リスクが増えるかどうかについては、国内外の複数の疫学研究で検証されており、海外の研究でも、国内の自治体の保険データを用いた研究(VENUS研究)でも、65歳以上における初回接種・追加接種のいずれでも死亡リスクの増加は認められていません。また、厚生労働省が行っている「接種後の遷延する症状に係る実態調査」では、報告された症状は多様で特定の症状に集中せず、多くの場合は軽快または回復していると報告されています(一部に回復に長期間かかる例もあり、調査は継続中です)。

体調に変化があればすぐにご相談を

ごくまれに、接種直後にアナフィラキシー(強いアレルギー反応)が起こることがあるため、当院では接種後15分程度、院内で体調の変化がないかご確認いただいています。また、帰宅後に高熱が続く、息苦しさ、胸の痛みや動悸などの症状が出た場合は、様子を見ずに医療機関にご相談ください。

なお、ワクチンを接種しても感染を完全に防げるわけではありません。マスクの適切な着用、換気、手洗いといった基本的な感染対策も、あわせて続けていただくことが大切です。

よくある質問(FAQ)

何歳から接種できますか?

当院では18歳以上の方を対象に接種しています。65歳以上の方、または60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器の機能もしくはヒト免疫不全ウイルスによる免疫の機能に障害がある方(身体障害者手帳1級相当)は、定期接種(公費)の対象です。

4種類のワクチンのうち、どれを選べばよいですか?

副反応の少なさを重視するならヌバキソビッド®︎、1年を通じた効果の持続を重視するならコスタイベ®︎、豊富な接種実績や1人でも予定通り接種できることを重視するならコミナティ®︎、mRNAの量を抑えた新しい設計を選びたい方にはエムネクスパイク®︎が向いています。判断に迷う場合は、ご来院時に医師にご相談ください。

エムネクスパイク®︎とは、どんなワクチンですか?

モデルナ社が開発した新しいmRNAワクチンで、2026年に承認されました。これまでのスパイクバックス®︎に代わって供給されます。ウイルスのスパイクタンパク質のうち免疫のはたらきに重要な部分にしぼった設計になっており、mRNAの量は従来の5分の1(10μg)です。1回分の使い切りシリンジのため、お一人でもご予定どおり接種できます。

前回の接種から、どのくらいあければ接種できますか?

前回の新型コロナワクチンの接種から3か月以上あけていただければ接種できます。定期接種として公費で受けられるのは、接種期間(令和8年10月1日〜令和9年1月31日)中に1回限りです。

過去に新型コロナにかかりました。それでも接種したほうがよいですか?

感染後にできた免疫は時間とともに弱まり、1年以上経過するとほぼ失われると報告されているため、かかったことのある方にも接種をおすすめしています。急性期から回復したあとであれば接種できますが、最近かかった場合は、感染から3か月程度あけて接種するという選択肢もあります。

インフルエンザと新型コロナ感染症のワクチンは、同時接種可能ですか?

同時接種は可能で、それぞれ左右の腕に分けて接種します。安全性、有効性について単独接種と差はないと認められており、学会も同時接種を利用した早めの接種をすすめています。ただし、副反応が出た場合にどちらのワクチンによるものか判別しにくいという面もあります。当院では両方をご説明したうえで、ご希望に応じて対応しています。肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチンとの同時接種も、医師が必要と認めた場合に可能です。

妊娠中・授乳中の予防接種は可能ですか?

厚生労働省の指針でも、妊娠中、授乳中の予防接種は可能と示されています。組換えタンパクワクチンやmRNAワクチンを接種することで胎児や乳児への影響は及ぼさないとされています。ただし、理屈上は安全でも不安がある方は一定数おられると思います。無理に推奨するものではありません。

もっと色々知りたいことがあります。どうしたら良いですか?

厚生労働省ホームページに新型コロナワクチンのQ&Aをまとめたページがあります。当院をはじめ、ワクチンを説明する医療機関のホームページには多少の情報の差異があるので混乱されることもあると思います。少しボリュームがありますが、色々と気になる方には信頼性もあるのでお勧めします。(厚生労働省 コロナワクチンQ&A)

新型コロナワクチンの接種をご検討の方はご相談ください

ワクチンの選び方から接種後の注意点まで、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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