インフルエンザと新型コロナの隔離期間
「熱が下がったらすぐ出勤・登校していいの?」「発症日は0日目、1日目どっち?」
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した際、最も多くの方が悩まれるのが「外出自粛をいつまで続けるべきか」という点です。
当院では、学校保健安全法および厚生労働省の指針に基づき、複雑な待機期間を一目で判定できるシミュレーターをご用意しました。
隔離解除日シミュレーター
① 発症日を選択(症状が出た日)
② 解熱日を選択(熱が下がった日)
インフルエンザと新型コロナ感染症の概要についてはこちら
その他の発熱の原因となる病気についてはこちら
【隔離期間の比較】
インフルエンザでも新型コロナ感染症でも、幼児でも学童期でも大人でも、発熱が3日間以内であれば隔離期間は最短6日間です。
| 感染症 | 対象 | 隔離期間の基準 | 法的拘束力 |
|---|---|---|---|
| インフルエンザ | 学校(児童・生徒) | 発症後5日 かつ 解熱後2日 (幼児は解熱後3日) | あり (学校保健安全法) |
| インフルエンザ | 職場(成人) | 明確な規定なし (推奨:発症後5日かつ解熱後2日) | なし (企業規定による) |
| 新型コロナ | 全員(学校・職場共通) | 発症後5日 かつ 症状軽快後24時間 (5日目に症状継続なら軽快後まで延長) | なし (推奨のみ) |
【隔離解除の目安】
パターンA:2日目に解熱(発熱が3日間)
発熱後すぐに下がっても、一律の制限期間(5日間)があるため、全員6日目からの解除となります。
| 区分 | 0日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 |
| 状態 | 発症 | 療養 | 解熱 | 安定 | 安定 | 安定 | 安定 |
| ①インフル(学生・大人) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK |
| ②インフル(幼児) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK |
| ③新型コロナ | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK |
パターンB:3日目に解熱(発熱が4日間)
インフルエンザ(幼児)の場合のみ、解熱後の待機期間の影響で解除が1日遅れます。
| 区分 | 0日 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 | 5日 | 6日 | 7日 |
| 状態 | 発症 | 療養 | 療養 | 解熱 | 安定 | 安定 | 安定 | 安定 |
| ①インフル(学生・大人) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK | 外出OK |
| ②インフル(幼児) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK |
| ③新型コロナ | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK | 外出OK |
パターンC:5日目に解熱(発熱が6日間)
発症から5日経っても熱がある場合は、解除日が大幅に後ろにずれます。
| 区分 | 0日 | … | 5日 | 6日 | 7日 | 8日 | 9日 |
| 状態 | 発症 | 継続 | 解熱 | 安定 | 安定 | 安定 | 安定 |
| ①インフル(学生・大人) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK | 外出OK |
| ②インフル(幼児) | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK |
| ③新型コロナ | 自粛 | 自粛 | 自粛 | 外出OK※ | 外出OK | 外出OK | 外出OK |
※新型コロナの注意点
6日目から外出可能となるのは、5日目の早朝までに解熱していた場合に限ります。5日目の朝〜昼以降に解熱した場合は、丸24時間を経過していないため、6日目の活動は見送るのが安全です。
【ポイント】
* 日数の数え方
- どちらも「発症当日は0日目」とする。
- 周囲の人間から「5日間隔離」と言われたら、「発症した日を含めずに5日間という意味なので、実質6日間が隔離期間」という解釈になる。
- 症状軽快後の計算について、インフルエンザは日にち毎(つまり、月曜の昼か夜どちらに解熱しても、火曜日になれば1日経過したことになる)、新型コロナ感染症は1時間毎(コロナは24時間計算するので「何時に解熱したか」が重要)となります。
*「症状軽快」とは
- 解熱剤を使用せずに解熱(37.5℃未満)している。
- 感冒症状(咳、のどの痛みなど)が改善傾向にある。
上記2点で判断しますが、「発熱がなくなっていればOK、多少の咳症状は許容している」のが実状です。

* 注意事項
| 項目 | インフルエンザ | 新型コロナ |
|---|---|---|
| 学校の規定 | 学校保健安全法で明確に規定 | 各学校の規定による(多くは前述の通り) |
| 職場の規定 | 各企業の就業規則による※ | 各企業の就業規則による※ |
| 最短療養日数 | 6日間(発症日含む) | 6日間(発症日含む) |
| 延長の可能性 | 解熱が遅れると延長 | 解熱が遅れると延長 |
※どちらも幼稚園(保育園)〜大学生は「学校保健安全法による自宅待機の指示」がありますが、社会人にはそういったルールはないので「企業による判断」が適応されます。

特に新型コロナ感染症について詳細が気になる方は、「新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について」をご参照ください。


















