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胸痛(胸の痛み)

胸痛(胸の痛み)

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

呼吸器外科・救急科での経験から、気胸をはじめとする胸の痛みの診断や、心筋梗塞・大動脈解離など緊急性の高い胸痛の救急トリアージ(緊急度の判断)に数多く携わってきました。循環器や消化器の専門医ではありませんが、かかりつけ医として問診・心電図等による初期評価を行い、精密検査や専門的な治療が必要と判断した場合は連携する専門医療機関へおつなぎしています。

最終更新日:

胸の痛みは、誰もが一度は「大きな病気ではないか」と不安になる症状です。心臓や血管の重大な病気が隠れていることもあれば、逆流性食道炎や肋骨のケガなど、比較的よくある原因のこともあり、症状の現れ方によって緊急度は大きく異なります。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけの内科として胸の痛みに関するご相談に対応していますので、「様子を見ていいのか、すぐに受診すべきか」判断に迷ったときはご活用ください。

すぐに救急車を呼ぶべき「危険な胸の痛み」のサイン

以下のような胸の痛みは、心臓や血管の重大な病気が隠れている可能性があるため、様子を見ずに速やかに救急車を呼んでください。

  • 今までに経験したことのない、激しい痛み
  • 象に踏まれたような、強い圧迫感
  • 冷や汗・吐き気・息苦しさを伴う
  • 肩・腕・背中・あごへ痛みが広がる(放散する)

胸の痛みから考えられる主な原因

胸の痛みの原因は、大きく「心臓由来」「血管由来」「肺由来」「消化器由来」「骨・筋肉由来」「心因性」の6つに分けられます。

分類考えられる状態
心臓由来狭心症、心筋梗塞
血管由来大動脈解離
肺・胸膜由来気胸、肋膜炎
消化器由来逆流性食道炎
骨・筋肉由来肋骨骨折(ひび)、肋間神経痛、肋軟骨炎
心因性パニック障害、過換気症候群
呼吸器外科医の視点から:深呼吸や咳で痛みが悪化する場合は、気胸や肋膜炎など呼吸器由来の可能性も考えられます。息苦しさを伴う胸の痛みでは、心臓だけでなく肺の状態も併せて確認することが大切です。

狭心症・心筋梗塞

【痛みの特徴】冠動脈が狭窄・閉塞することで生じる、胸の締め付けられるような痛みや圧迫感。

【注意するポイント】坂道や階段を上る際に悪化しやすく、肩・あご・左腕への放散を伴うことがあります。高血圧・脂質異常症・糖尿病・喫煙は特に注意すべき4大危険因子とされており、これらに当てはまる方はリスクが高くなります。

【受診の目安】痛みが15分以上続く場合や、安静にしても改善しない場合は、様子を見ずに救急車を呼んでください。

大動脈解離

【痛みの特徴】大動脈の血管壁が引き裂かれるように損傷する、きわめて緊急性の高い病気です。

【注意するポイント】背中や腰へ痛みが移動することが特徴で、症状が突然かつ激烈に現れます。

【受診の目安】特に心臓に近い部分(上行大動脈)が裂けるタイプでは、1時間ごとに死亡率が約1%ずつ上昇し、48時間以内に約半数の方が亡くなるとされるほど時間との勝負になる病気です。このタイプの痛みを感じたら、様子を見ずすぐに救急車を呼んでください。

気胸(ききょう)

【痛みの特徴】肺に穴が開き空気が漏れることで、突然の鋭い胸の痛みと息苦しさが生じます。

【注意するポイント】深呼吸をすると痛みが増すことが多く、10~30代の痩せ型の男性に多く見られます。空気の漏れが止まらない場合、まれに肺や心臓が強く圧迫される「緊張性気胸」となり、血圧低下や呼吸困難が急激に悪化する危険な状態に至ることがあります。

【受診の目安】息苦しさが強い・急激に悪化する場合は様子を見ずに救急車を呼び、それ以外でも息苦しさを伴う胸の痛みがあれば早急に呼吸器内科・呼吸器外科を受診してください。

逆流性食道炎

【痛みの特徴】胃酸が食道に逆流することで生じる、焼けるような胸の痛みやみぞおちの違和感。

【注意するポイント】食後や横になったとき、前かがみの姿勢で悪化しやすく、現代人に非常に多い病気です。

【受診の目安】繰り返す場合は消化器内科を受診し、胃酸を抑える薬などで治療を行います。

肋骨骨折(ひび)

【痛みの特徴】押すとピンポイントで響くような激しい痛みで、呼吸や咳をするたびに響きます。

【注意するポイント】激しい咳が続いた後に、二次的に発生することもあります。

【受診の目安】1週間以上痛みが続く場合は、レントゲン検査で骨折の有無を確認することをおすすめします。

肋軟骨炎(ろくなんこつえん)

【痛みの特徴】打撲や骨折がなくても、肋骨と胸骨のつなぎ目に炎症が起こり、押すと痛む胸の痛み。

【注意するポイント】体をひねったり深呼吸をしたりすると痛みが増しやすく、特定の場所を指で押すと同じ痛みが再現されるのが特徴です。

【受診の目安】心臓や肺の病気ではないと確認できれば、消炎鎮痛薬や安静で経過をみることが多い病気です。痛みが続く場合や不安な場合は受診してください。

パニック障害・過換気症候群

【痛みの特徴】強い不安や動悸とともに、胸が締め付けられるような痛みや息苦しさを感じることがあります。

【注意するポイント】過呼吸や手足のしびれを伴うことがありますが、これだけで心臓や肺の病気を除外することはできません。

【受診の目安】他の重篤な病気が隠れていないか確認することが先決です。自己判断せず、一度検査を受けたうえで診断を受けてください。

胸痛は何科を受診すればよい?

胸の痛みは原因によって専門科が異なります。

  • 循環器内科:狭心症・心筋梗塞・不整脈など心臓の病気
  • 呼吸器内科・呼吸器外科:気胸・肺炎・肋膜炎など肺の病気
  • 消化器内科:逆流性食道炎など
  • 整形外科:肋骨骨折や肋間神経痛など

ただし、痛みの原因を自己判断するのは難しいため、まずは身近な「かかりつけの内科」で相談するのも一つの方法です。当院でも内科診療・呼吸器外科の知見を活かした初期評価を行い、精密検査や専門的な治療が必要と判断した場合は連携する専門医療機関へご案内しています。危険なサインがある場合は、受診より先にまず救急要請を最優先してください。

胸の痛みが気になる方は、まずはお気軽にご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

診察時に医師へ伝えてほしいこと

診断の助けになるよう、受診前に以下のポイントを整理しておくとスムーズです。

  1. 痛みが始まった時間・経過(いつから、どのくらい続いているか)
  2. 痛みの性質(締め付けられる、刺すような、焼けるようななど)
  3. 痛みの場所と範囲(放散の有無)
  4. きっかけの有無(運動時、食後、咳、外傷など)
  5. 随伴症状(冷や汗、息苦しさ、めまいなど)

当院からのメッセージ

胸の痛みには、「様子を見ていいもの」と「一刻を争うもの」が混在しています。危険なサインがある場合は迷わず救急車を、そうでない場合も気になる症状が続くときは早めにご相談ください。当院では丁寧な問診と検査を行い、必要に応じて専門医療機関への橋渡しをいたします。

よくある質問(FAQ)

胸の痛みは何科を受診すればいいですか?
原因によって専門科が異なります。狭心症・心筋梗塞などの心臓由来なら循環器内科、気胸なら呼吸器内科・呼吸器外科、逆流性食道炎なら消化器内科、肋骨のケガなら整形外科が専門です。ただし、自己判断が難しい場合や、まず全身状態を確認してほしい場合は、かかりつけの内科でご相談いただくのも一つの方法です。当院でも初期評価を行い、必要に応じて適切な専門科・救急医療機関と連携しています。
胸痛のセルフチェックはできますか?
「今までに経験したことのない激しい痛み」「象に踏まれたような強い圧迫感」「冷や汗や吐き気を伴う」「肩・腕・背中・あごへの放散」などのサインがあれば、様子を見ずに救急車を呼んでください。これらはあくまで簡易的な目安であり、当てはまらない場合でも気になる症状があれば早めに受診してください。
少し前から続く胸の違和感も受診した方がいいですか?
はい。数日~数週間続く軽い違和感でも、狭心症の前兆や逆流性食道炎、肋骨のひびなど治療が必要な病気が隠れていることがあります。危険なサインがなくても、長く続く場合は一度受診して検査を受けることをおすすめします。
食後に胸が痛む・げっぷが出るのは病気ですか?
食後や横になったときに悪化する胸の痛みは、逆流性食道炎の可能性があります。胃酸を抑える薬や生活習慣の改善で症状が軽快することが多いですが、心臓の病気との判別が必要な場合もあるため、繰り返す場合はご相談ください。
ストレスや不安で胸が痛くなることはありますか?
はい、パニック障害や自律神経の乱れによっても胸の痛みや圧迫感が生じることがあります。ただし、他の重篤な病気が隠れていないか確認したうえでの診断となるため、自己判断せず一度検査を受けておくと安心です。
特定の場所を指で押すと胸が痛みます。何が考えられますか?
打撲や骨折の心当たりがない場合、肋骨と胸骨のつなぎ目に炎症が起こる「肋軟骨炎」の可能性があります。指で押すと同じ場所に痛みが再現されたり、体をひねる・深呼吸をすると痛みが増したりするのが特徴です。多くは消炎鎮痛薬や安静で軽快しますが、心臓や肺の病気ではないことを確認したうえでの診断となるため、一度受診しておくと安心です。
胸痛は何歳頃から注意が必要ですか?
狭心症・心筋梗塞は40代以降、特に高血圧・糖尿病・脂質異常症といった生活習慣病をお持ちの方や喫煙習慣のある方でリスクが高まります(喫煙は高血圧・脂質異常症・糖尿病と並ぶ4大危険因子の一つです)。一方、気胸は10~30代の痩せ型の方に多く見られます。年代を問わず、危険なサインがある胸の痛みは速やかに受診してください。

胸の痛みが気になる方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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