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背中の痛み

背中の痛み

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

呼吸器外科・救急を中心に経験を積んだ「かかりつけ医」として、背中の痛みのご相談に対しては、心筋梗塞や大動脈解離といった緊急性の高い内臓由来の痛みの可能性も含めて全身状態を確認し、専門的な検査・治療が必要な場合は連携する整形外科・循環器内科・消化器内科などへおつなぎしています。

最終更新日:

背中の痛みは、長時間のデスクワークや姿勢の崩れによる筋肉疲労が原因であることがほとんどですが、中には胆石症や膵炎、尿路結石、さらには心筋梗塞や大動脈解離といった、緊急性の高い内臓の病気が背中の痛みとして現れていることもあります。「いつから、どこが、どのように痛むか」を確認することが、原因を見極める第一歩です。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけの内科として背中の痛みに伴う発熱・冷や汗・吐き気など全身状態のチェックに対応しており、専門的な検査や治療が必要と判断した場合は連携する整形外科・循環器内科・消化器内科などへご案内していますので、判断に迷ったときはご活用ください。

背中の痛みの原因は大きく3つ|筋肉・骨格系、神経系、内臓系

背中の痛みは、原因の場所によって大きく3つに分類できます。多くは筋肉や骨格由来の心配のいらないものですが、中には神経や内臓の病気が隠れていることもあり、痛みの性質や伴う症状によって見極めることが大切です。

分類主な疾患・状態特徴
筋肉・骨格系筋・筋膜性背筋痛、姿勢不良(猫背)重だるい鈍痛、姿勢を変えたり動いたりすると楽になる
神経系胸椎椎間板ヘルニア、肋間神経痛肋骨に沿ってピリピリ・ビリビリした痛み、息を吸ったり体をひねったりすると響く
内臓系胆石症、膵炎、尿路結石・腎盂腎炎、心筋梗塞、大動脈解離姿勢を変えても痛みが軽くならない、発熱・冷や汗・吐き気などを伴う

【部位別】痛む場所からわかる疾患のヒント|セルフチェックの参考に

背中のどこが痛むかは、原因を推測する重要な手がかりになります。あくまで目安ですが、ご自身の症状と照らし合わせてみてください。

右側の背中が痛む場合

右上腹部から右側の背中・肩甲骨にかけての痛みは、胆嚢や肝臓のトラブルが疑われます。特に脂っこい食事の後に強い痛みが波のように襲い、吐き気を伴う場合は、胆のうに結石ができる「胆石症」が疑われます。

左側の背中が痛む場合

左側の背中からみぞおちにかけての痛みは、膵臓や胃の疾患が考えられます。飲酒後や食後に強い痛みが出る場合は急性膵炎、慢性的にお酒を飲む方で繰り返す鈍い痛みがある場合は慢性膵炎の可能性があります。胃潰瘍など胃の疾患も背中側に痛みを感じることがあります。

背中の真ん中・腰に近い場所が痛む場合

背中の下の方、腰に近い場所の痛みは、尿路結石(尿管結石)や腎盂腎炎など、腎臓・尿管の病気が疑われます。じっとしていられないほどの激痛が波のように襲う場合は尿路結石、悪寒を伴う高熱がある場合は腎盂腎炎の可能性があります。

背中の痛みは何科を受診すればよい?

痛みの部位や症状によって適した診療科は異なります。胸の痛みや冷や汗を伴う場合は「循環器内科」(強い場合は救急科)、右側の痛みで吐き気を伴う場合は「消化器内科」、じっとしていられない激痛や血尿を伴う場合は「泌尿器科」が基本になります。どの科に相談すべきか判断に迷う場合や、高熱・持病との関連が疑われる場合は、まず身近な「かかりつけの内科」で全身チェックを受けるのも一つの方法です。当院(薬師堂かたおかクリニック)でも内科診療の一環として背中の痛みに関するご相談を承っており、専門的な検査・治療が必要と判断した場合は連携する各診療科をご案内しています。

どの科に相談すべきか分からない方、背中の痛みが続く・繰り返す方はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

すぐに受診が必要な「危険なサイン」|セルフチェック

背中の痛みの多くは心配のいらないものですが、以下のような症状を伴う場合は、単なる筋肉疲労ではなく緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。

① 突然の激痛・胸部症状を伴う場合(心筋梗塞・大動脈解離)

今まで経験したことのない、引き裂かれるような突然の激痛が胸から背中にかけて走る場合は大動脈解離、胸が締め付けられるような痛みや圧迫感に冷や汗・吐き気を伴う場合は心筋梗塞の可能性があります。国立循環器病研究センターも「突然の胸や背中の激痛を起こす病気で、様子を見ても大丈夫と言える病気はない」としており、ためらわず救急車を呼ぶべき症状です。

② 発熱・悪寒を伴う場合(腎盂腎炎など)

悪寒・震えを伴う高熱と背中や腰の痛みが同時に起こる場合は、腎盂腎炎など腎臓の細菌感染症が疑われます。頻尿や排尿時の痛みが数日先行してから発熱するケースも多くみられます。

③ 神経症状や体重減少を伴う場合

安静にしていても痛みが軽くならず悪化する、足の脱力やしびれを伴う、理由もなく体重が減ってきたといった場合は、椎間板ヘルニアや、まれに骨の病気が背景にある可能性があります。

  • 今まで経験したことのない、引き裂かれるような突然の激痛が走った
  • 冷や汗を伴う胸の痛み・圧迫感がある
  • 悪寒・震えを伴う高熱がある(腎盂腎炎などの可能性)
  • 安静にしていても痛みが強くなる、日ごとに悪化する
  • 脂っこい物を食べた後に、右上腹部から右の背中にかけて痛みと吐き気がある
  • 足の脱力感やしびれがある
  • 特に理由もなく体重が減ってきた
特に①の症状がある場合は、様子を見ずにすぐに救急車(119番)を呼んでください。

大動脈解離は時間の経過とともに死亡率が上昇するとされており、一刻を争います。

当院での検査と治療の流れ

背中の痛みでご来院いただいた際は、以下の流れで診察を進めます。

  1. 問診・触診:いつから、どこが、どのように痛むか、発熱・吐き気・胸痛・血尿など他の症状の有無を詳しく確認します。
  2. 検査:必要に応じてレントゲン、血液検査、尿検査、心電図などを行い、筋肉・骨格由来か、内臓由来かを見極めます。
  3. 治療・連携:筋肉・骨格由来の痛みには投薬や生活指導を行い、内臓の病気が疑われる場合は、連携する循環器内科・消化器内科・泌尿器科・整形外科などの専門機関へご紹介します。

日常生活でできる「背中の負担軽減」対策|当院からのアドバイス

危険なサインがない背中の痛みの多くは、日々のちょっとした心がけで悪化を防ぐことができます。

  • 猫背・前かがみの姿勢を避ける:背中が丸まった姿勢が続くと、周囲の筋肉に負担が蓄積します。椅子には深く腰かけ、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
  • 適度な運動・ストレッチで筋肉をほぐす:肩甲骨を動かすストレッチや軽いウォーキングは、背中周りの血流を促し、筋肉のこわばりを和らげます。
  • 暴飲暴食・アルコールの摂りすぎを控える:脂っこい食事の摂りすぎは胆石症、アルコールの摂りすぎは膵炎のリスクを高めます。内臓由来の背中の痛みの予防にもつながります。

デスクワークで背中が痛くなりやすい方へ

長時間同じ姿勢で画面を見続けると、背中や肩甲骨まわりの筋肉が緊張し続け、筋・筋膜性の痛みの大きな原因になります。1時間に一度は席を立って軽く伸びをする、モニターの高さを目線に合わせるといった工夫が、悪化予防につながります。

よくある質問(FAQ)

背中の痛みは何科を受診すればいいですか?
痛みの部位や伴う症状によって適した診療科は異なります。胸の痛みや冷や汗を伴う場合は「循環器内科」、右側の痛みで吐き気を伴う場合は「消化器内科」、じっとしていられない激痛や血尿を伴う場合は「泌尿器科」が基本です。判断に迷う場合は、まずかかりつけの内科で全身状態を確認してもらうのも一つの方法です。当院でも背中の痛みに関するご相談に対応し、必要に応じて連携する専門機関をご紹介しています。
背中の痛みのセルフチェック方法はありますか?危険な痛みの見分け方を教えてください。
「今まで経験したことのない突然の激痛」「冷や汗を伴う胸の痛み」「悪寒を伴う高熱」「安静にしていても悪化する痛み」「足の脱力やしびれ」といった症状がある場合は、単なる筋肉疲労ではなく緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。一つでも当てはまる場合は、様子を見ずに早めに医療機関を受診してください。
右側と左側で、痛みの危険度は違いますか?
痛む場所によって疑われる臓器は異なりますが、どちらが危険ということはありません。右側は胆嚢・肝臓(胆石症など)、左側は膵臓・胃(膵炎など)、背中の下の方は腎臓・尿管(尿路結石・腎盂腎炎)が疑われます。いずれの場所でも、姿勢を変えても痛みが変わらない、発熱や吐き気を伴うといった場合は内臓の病気の可能性があるため注意が必要です。
背中の痛みは何日くらい様子を見てもいいですか?
姿勢や動作に関連した軽い痛みであれば、数日様子を見ても構いません。ただし、3〜4日経っても改善しない、日ごとに悪化する場合や、発熱・吐き気・冷や汗・しびれなどを伴う場合は、様子を見ずに早めに受診してください。特に突然の激しい痛みや胸の症状を伴う場合は、様子を見ずすぐに医療機関を受診・救急要請してください。
冷やす・温める、どちらが正しいですか?
動かした直後で熱感がある急な痛みは、一時的に冷やすことで炎症を抑えるのが有効です。一方、数日経っても続く鈍い痛みや慢性的なこわばりは、温めて血流を促す方が回復を早めます。ただし、発熱や吐き気など内臓由来が疑われる症状がある場合は、冷やす・温めるで様子を見ず医療機関を受診してください。
息を吸うと背中が痛みます。何が考えられますか?
呼吸や体をひねる動作に連動して肋骨に沿った痛みが響く場合は、肋間神経痛や胸椎椎間板ヘルニアなど神経由来の痛みが考えられます。ただし、胸の圧迫感や冷や汗を伴う場合は心臓や大動脈の病気の可能性もあるため、様子を見ずに医療機関を受診してください。
受診すると、どのような検査をしますか?
まず問診・触診で痛みの部位や性質、随伴症状を確認します。その上で、筋肉・骨格由来か内臓由来かを見極めるため、レントゲン、血液検査、尿検査、必要に応じて心電図などを行います。内臓の病気が疑われる場合は、連携する専門機関でのエコーやCT検査などをご案内することもあります。

背中の痛みが続く・繰り返す方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

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