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吐き気・嘔吐

吐き気・嘔吐

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

吐き気・嘔吐は消化器の病気だけでなく、心筋梗塞や脳血管障害など緊急性の高い病気のサインとして現れることもある症状です。救急科医長として、吐き気・嘔吐を訴えて来院された患者様の緊急度判断(トリアージ)に数多く携わってきた経験を活かし、かかりつけ医として問診・診察・血液検査などによる初期評価を行っています。専門的な精査や治療が必要と判断した場合は、連携する消化器内科・脳神経内科・循環器内科などへおつなぎしています。

最終更新日:

「食べ過ぎ・飲み過ぎかな」と様子を見ているうちに、なかなか治らない吐き気・嘔吐に悩まされていませんか。吐き気・嘔吐は、体に入った有害なものを外に出そうとする防御反応で、脳の「嘔吐中枢」が刺激されることで起こります。一時的な胃腸の不調であれば心配のいらないことがほとんどですが、その裏に感染性胃腸炎や胃・十二指腸潰瘍だけでなく、心筋梗塞や脳血管障害など、命に関わる病気が隠れていることもあります。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、救急科での診療経験を持つ院長が、問診・診察・血液検査などから吐き気・嘔吐の原因を見極め、緊急性の判断と治療をご提案しています。専門的な検査・治療が必要と判断した場合は、連携する消化器内科・脳神経内科・循環器内科などへご案内していますので、続く吐き気・嘔吐でお困りの際はご活用ください。

その吐き気・嘔吐、危険信号かもしれません|緊急受診サインのセルフチェック

吐き気・嘔吐の多くは食べ過ぎや軽い胃腸炎など心配のいらないものですが、以下のサインが1つでも当てはまる場合は、緊急性の高い病気が隠れている可能性があります。

  • 急激な激しい腹痛・背中の痛みを伴う
  • 突然の激しい頭痛、または意識がぼんやりする
  • 冷や汗を伴う強い不快感(胸の重苦しさ・締めつけ感を伴う場合は特に注意)
  • 吐血、または黒い便(タール便)が出る
  • 水分が全く摂取できず、尿がほとんど出ていない(脱水のサイン)
特に「冷や汗を伴う吐き気」に注意

心筋梗塞では、胸痛だけでなく強い吐き気や冷や汗が初期症状として現れることがあると、厚生労働省のe-ヘルスネットでも解説されています。「胃の調子が悪いだけ」と自己判断せず、胸の症状や冷や汗を伴う場合は、様子を見ずに医療機関を受診してください。

吐き気・嘔吐のよくある原因

吐き気・嘔吐は非常に多くの原因で起こる症状です。大きく3つに分けて解説します。

①消化器(お腹)の病気

  • 感染性胃腸炎(ノロウイルス・食中毒など):下痢を伴うことが多く、厚生労働省によるとノロウイルスの主な症状は吐き気・嘔吐・下痢・腹痛で、発熱は軽度で済むことが多いとされています
  • 逆流性食道炎:胃酸が食道に逆流することで、胸やけと吐き気を伴う
  • 胃・十二指腸潰瘍:みぞおちの痛みを伴い、重症化すると吐血することもある
  • 腸閉塞:腸の通り道が塞がり、激しい腹痛のほか排ガス・排便が止まる、お腹が張るといった症状を伴い、進行すると便臭い嘔吐物が出る緊急性の高い状態

②全身疾患・脳・心臓・耳の病気

  • 心筋梗塞:胸痛だけでなく「強い吐き気や冷や汗」が初期症状として現れることがある
  • 脳血管障害(くも膜下出血など):激しい頭痛や意識障害を伴う
  • 片頭痛:ズキズキする片側性の頭痛に伴い、悪心・嘔吐を伴うことが診断基準にも含まれるほど頻度の高い症状
  • 低血糖・低血圧:脳へのエネルギーや血流が不足することで起こる
  • メニエール病:内耳の異常により、難聴や耳鳴りを伴う回転性のめまいと強い吐き気を伴う
  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV):寝返りなど頭を動かした時に誘発される回転性のめまいで、めまいの原因の中でも特に頻度が高く、吐き気・嘔吐を伴うことが多い

③生活習慣・メンタル・化学物質

  • 乗り物酔い:視覚と内耳の平衡感覚のズレにより、車・船・飛行機などで起こる
  • カフェインの過剰摂取:胃酸の分泌過剰による刺激で吐き気が起こる
  • 心因性(ストレス):自律神経の乱れによる喉のつかえ感を伴うことがある
  • 妊娠(つわり):ホルモンバランスの変化により起こり、重症化すると妊娠悪阻に至ることもある
  • 薬の副作用:鎮痛剤・抗生物質などによる胃への刺激

症状パターンから考えられる原因|吐き気は何科を受診すればよい?

吐き気・嘔吐は、一緒に出る症状によっておおよその原因を推測できます。症状パターンと考えられる原因、受診の目安となる診療科をまとめました。

症状パターン考えられる原因受診の目安
下痢・発熱を伴う感染性胃腸炎(ノロウイルス等)内科・消化器内科
胸やけ・みぞおちの痛みを伴う逆流性食道炎・胃潰瘍内科・消化器内科
激しい腹痛・便が出ない腸閉塞の可能性消化器外科(緊急)
胸の痛み・冷や汗を伴う心筋梗塞の可能性循環器内科(緊急)
激しい頭痛・意識障害を伴う脳血管障害の可能性脳神経外科(緊急)
ズキズキする片側性の頭痛を伴う片頭痛脳神経内科・内科
頭を動かすと誘発される回転性のめまい良性発作性頭位めまい症(BPPV)耳鼻咽喉科
難聴・耳鳴りを伴う回転性のめまいメニエール病耳鼻咽喉科
妊娠中で吐き気が続くつわり(妊娠悪阻)産婦人科

このように吐き気・嘔吐は原因によって受診すべき診療科が異なりますが、どこに相談すればよいか判断がつかない場合は、まずかかりつけの内科で全身状態を確認してもらうのがおすすめです。当院(薬師堂かたおかクリニック)でも吐き気・嘔吐に関するご相談を承っており、問診・診察・血液検査などで緊急性を判断したうえで、専門的な検査・治療が必要な場合は連携する消化器内科・脳神経内科・循環器内科などをご案内しています。

何科を受診すべきか迷う吐き気・嘔吐、続く吐き気はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

自宅でできる対処法|セルフケアと脱水を防ぐ水分の摂り方

危険なサインがなく、様子を見てよい吐き気の場合は、以下のセルフケアをお試しください。

  • 衣類をゆるめて、静かな場所で楽な姿勢で安静にする
  • 嘔吐する際は、吐いたものが気管に入らないよう顔を横に向けて寝る
  • 水分が摂れる場合は、経口補水液を少量ずつゆっくり摂取する
  • 吐き気が落ち着いてきたら、おかゆ・うどんなど消化の良いものから少量ずつ食事を再開する
  • 吐き気の原因がカフェインの過剰摂取と考えられる場合は、摂取を中止し水を飲んで体内濃度を薄める

セルフケアを試しても改善しない場合や、水分が全く摂れず尿が出ていないなど脱水のサインがある場合は、様子を見ずに医療機関を受診してください。

よくある質問(FAQ)

吐き気がある時、家でまずできることは?
衣類を緩めて静かな場所で横になり、安静にしてください。嘔吐する際は、吐いたものが気管に入らないよう顔を横に向けて寝るようにしましょう。水分が摂れる場合は、経口補水液を少量ずつゆっくり摂取してください。水分が全く摂れない、尿が出ないなど脱水のサインがある場合は、早めに医療機関を受診してください。
カフェインを摂りすぎて気持ち悪い時は?
カフェインの摂取を中止し、水を飲んで体内の濃度を薄めましょう。カフェインには利尿作用があるため、脱水にも注意が必要です。症状が強い場合は、胃薬の処方を検討しますのでご相談ください。
吐き気と一緒に胸のあたりが重苦しい場合は?
胃もたれだけでなく、心筋梗塞の可能性も否定できません。厚生労働省のe-ヘルスネットでも、心筋梗塞の症状として胸痛のほか吐き気・冷や汗・顔面蒼白が挙げられています。冷や汗や肩・背中への放散痛がある場合は、様子を見ずに至急医療機関にご連絡ください。
吐き気は何科を受診すべきですか?
基本は「内科」または「消化器内科」です。激しい頭痛を伴う場合は脳神経外科、強いめまいを伴う場合は耳鼻咽喉科、胸の痛みや冷や汗を伴う場合は循環器内科が適切な場合もあります。どこに相談すればよいか判断がつかない場合は、まずかかりつけの内科で全身状態を確認してもらうのも一つの方法です。
妊娠中の吐き気(つわり)はいつまで続きますか?何科に相談すればいいですか?
つわりは妊娠5~6週頃から始まることが多く、個人差はありますが妊娠12週頃には落ち着く方が多いとされています。厚生労働省の資料でも、体重が1週間に2kg前後減少する、水分もほとんど摂れなくなるなど重症化した状態は「妊娠悪阻」とされ、点滴治療などが必要になる場合があると解説されています。基本的には産婦人科でのご相談が中心となりますが、水分が摂れず脱水症状が疑われる場合は、当院でも初期対応のご相談をお受けしています。
吐き気だけで熱や下痢がない場合、何日くらい様子を見てよいですか?
発熱や下痢を伴わない吐き気は、ストレスや軽い胃腸の不調によるものが多く、1~2日安静にして様子を見てよい場合もあります。ただし、水分が摂れない、症状が2~3日以上続く、体重が減っていく、繰り返し嘔吐するといった場合は、感染性胃腸炎以外の病気が隠れている可能性もあるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
吐き気が数週間続いていて、体重も減ってきました。重い病気の可能性はありますか?
感染性胃腸炎のような急性の吐き気とは異なり、数週間以上続く吐き気や体重減少を伴う場合は、胃がん・慢性膵炎・胆石症といった消化器の病気が隠れている可能性も否定できません。自己判断で様子を見続けず、消化器内科で胃カメラや腹部エコー、血液検査などの精査を受けることをおすすめします。当院でもご相談いただければ、必要な検査へおつなぎします。

吐き気・嘔吐が続く・繰り返す方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

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