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頭痛

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

呼吸器外科・救急を中心に経験を積んだ「かかりつけ医」として、頭痛のご相談に対しては血圧などの持病の有無や、くも膜下出血・髄膜炎のような緊急性の高い病気が隠れていないかを含めて全身状態を確認し、専門的な検査・治療が必要な場合は連携する脳神経内科・脳神経外科などへおつなぎしています。

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頭痛は、ほとんどの方が一度は経験したことのある非常にありふれた症状です。多くは命に関わらない「一次性頭痛(慢性頭痛)」ですが、中にはくも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍など、一刻を争う対応が必要な病気が隠れている「二次性頭痛」のこともあり、正しく見極めることが何より重要です。

長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけの内科として頭痛に伴う発熱・血圧・神経症状など全身状態のチェックに対応しており、専門的な検査や治療が必要と判断した場合は連携する脳神経内科・脳神経外科などへご案内していますので、判断に迷ったときはご活用ください。

すぐに受診すべき「危険な頭痛」のサイン|セルフチェック

頭痛の多くは心配のいらないものですが、以下のような症状を伴う場合は、一刻を争う病気が隠れている可能性があります。一つでも当てはまる場合は、様子を見ずに早めに医療機関(休日・夜間は救急外来)を受診してください。

① 今までにない「突然の激しい頭痛」

「バットで殴られたような」「頭が割れるような」痛みが前触れなく突然始まり、数秒〜数分でピークに達する場合は、脳の血管にできたこぶ(動脈瘤)が破裂して起こるくも膜下出血の可能性があります。吐き気や意識障害を伴うこともあり、緊急の対応が必要です。

② 発熱・意識障害・嘔吐に首の硬直を伴う頭痛

高熱と頭痛に加えて、吐き気・嘔吐、ぼんやりする(意識障害)、首を前に曲げると痛くて曲げにくい(項部硬直)といった症状がそろう場合は、脳や脊髄を覆う膜に炎症が起こる髄膜炎が疑われます。

③ 手足の麻痺・しびれ、ろれつが回らない、めまいを伴う頭痛

頭痛に加えて、手足に力が入らない、片側がしびれる、言葉がうまく出ない、物が二重に見える、めまいでまっすぐ歩けないといった神経症状を伴う場合は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害の可能性があります。

④ 徐々に強くなる頭痛、早朝に強い頭痛

数週間〜数か月かけてじわじわと悪化する頭痛や、朝方に強く吐き気を伴う頭痛は、脳腫瘍など脳の中に何らかの病変がある可能性があります。50歳以降ではじめて経験するタイプの頭痛や、頭を打った後から悪化する頭痛にも注意が必要です。

⑤ 姿勢で変わる頭痛、咳・くしゃみ・いきみで悪化する頭痛

座ったり立ったりすると強くなり、横になると楽になる頭痛は、脳脊髄液が漏れて起こる脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)などが、咳・くしゃみ・いきむ動作で誘発・悪化する頭痛は頭蓋内の圧が高まっている状態が隠れていることがあります。いずれも自己判断せず、医療機関にご相談ください。

  • 今までに経験したことのない、突然の激しい頭痛が急に始まった
  • 高熱・嘔吐に加えて、首が硬くて前に曲げにくい
  • 手足のしびれ・麻痺、ろれつが回らない、物が二重に見える
  • 徐々に悪化する頭痛、または朝方に強い頭痛・吐き気がある
  • 50歳以降で、今までになかったタイプの頭痛が急に始まった
  • 頭を打った後から頭痛が悪化してきた
  • 市販の鎮痛剤を毎日のように使っている
  • 座る・立つなど姿勢を変えると頭痛が強くなったり軽くなったりする
  • 咳・くしゃみ・いきむ動作で頭痛が悪化する

頭痛の2タイプ|「一次性頭痛」と「二次性頭痛」

危険なサインがない場合、頭痛は大きく2つに分類されます。検査をしても特定の病気が見つからず、頭痛そのものが症状の中心となる「一次性頭痛(慢性頭痛)」と、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍、副鼻腔炎、薬の使いすぎなど何らかの病気が原因で起こる「二次性頭痛」です。前項の危険なサインは、この二次性頭痛を見極めるための手がかりになります。

一次性頭痛(慢性頭痛)の代表的な3タイプ

日本頭痛学会・日本神経学会などが監修する「頭痛の診療ガイドライン2021」では、一次性頭痛は主に緊張型頭痛・片頭痛・群発頭痛の3タイプに分類されています。

タイプ痛みの特徴起こりやすい状況・誘因
緊張型頭痛頭全体が締め付けられるような重い痛み・圧迫感デスクワークによる肩こり、精神的ストレス、長時間の同じ姿勢
片頭痛ズキンズキンと脈打つような痛み。吐き気や光・音への過敏を伴うことが多い月経周期、寝不足・寝すぎ、天候の変化、疲労、ストレスからの解放時
群発頭痛片側の目の奥をえぐられるような激しい痛みが、一定期間毎日決まった時間に起こる飲酒、季節の変わり目。男性に多い

見落としてはいけない「薬が原因」の頭痛|薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)

もともと頭痛持ちの方が、頭痛薬を目安を超えて使い続けると、かえって頭痛の頻度や程度が悪化する「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛、MOH)」という別の頭痛を引き起こすことがあります。目安の使用日数は薬の種類によって異なり、市販の解熱鎮痛薬(NSAIDs・アセトアミノフェンなど)は月15日以上、トリプタン製剤や複合鎮痛薬は月10日以上の使用が3か月を超えて続く状態が対象です。あわせて、頭痛そのものの頻度が月15日以上に増えてきている場合も注意サインです。「痛み止めが効きにくくなってきた」「飲む回数や日数がどんどん増えている」という場合は、自己判断で市販薬を増やす前に医療機関へご相談ください。

あなたの頭痛はどのタイプ?頭痛ダイアリーのすすめ

頭痛のタイプを正確に見分けるには、自己判断だけに頼らず、痛みの起こる頻度・持続時間・痛み方・随伴症状(吐き気、光や音への過敏など)を記録した「頭痛ダイアリー」をつけて医師に相談する方法が有効です。同じ「頭痛」でも原因によって対処法が大きく異なるため、繰り返す頭痛でお悩みの方は、一度記録をつけたうえでご相談いただくとスムーズです。

頭痛は何科を受診すればよい?|受診の目安とメリット

前述の危険なサインがある場合は、迷わず脳神経内科・脳神経外科、または救急外来を受診してください。一方、繰り返す慢性的な頭痛については、まずは身近な「かかりつけの内科」で血圧や全身状態を確認してもらい、危険な頭痛の可能性が低いことを確認したうえで、必要に応じて専門的な検査(頭部CT・MRIなど)ができる医療機関を紹介してもらう、という流れも一つの方法です。当院(薬師堂かたおかクリニック)でも内科診療の一環として頭痛に関するご相談を承っており、専門的な検査・治療が必要と判断した場合は連携する脳神経内科・脳神経外科などをご案内しています。

「いつもの頭痛だから」と市販薬でやり過ごしている方も、一度医療機関で相談することで、危険な病気がないという安心が得られたり、薬物乱用頭痛を防いだり、自分に合った予防法が見つかったりするメリットがあります。

上記のサインに当てはまる方、頭痛が続く・繰り返す方はご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

日常生活でできる頭痛の予防・セルフケア

危険なサインがない一次性頭痛の多くは、日々のちょっとした心がけで頻度や程度を和らげることができます。

  • 肩や首の緊張をほぐす:長時間の同じ姿勢やデスクワークによる肩こりは緊張型頭痛の大きな誘因です。合間に軽いストレッチや肩回しを取り入れましょう。
  • 睡眠のリズムを整える:寝不足だけでなく、休日の寝すぎも片頭痛の誘因になることがあります。できるだけ毎日同じ時間に起きるよう心がけましょう。
  • 市販薬の使用日数を記録する:使用日数が増えていないかを記録し、前述の「薬剤の使用過多による頭痛」の目安に近づいてきたら早めに医療機関に相談しましょう。

片頭痛の方が注意したい誘因

片頭痛は、特定の食品(チョコレート、赤ワインなど)、強い光や音、天候の変化、月経周期などが誘因になることがあります。ご自身の頭痛が起こりやすいタイミングを頭痛ダイアリーで振り返り、誘因を避ける工夫も予防に役立ちます。

よくある質問(FAQ)

頭痛の相談で内科を受診しても良いのでしょうか?
一次性頭痛の窓口として内科受診は非常に適切です。血圧や全身状態を確認したうえで、危険な頭痛の可能性が低いかを見極め、専門的な検査・治療が必要な場合は連携する脳神経内科・脳神経外科などをご紹介しています。
いつも市販の鎮痛剤で済ませていますが、受診すべきですか?
市販の解熱鎮痛薬は月15日以上、トリプタン製剤などは月10日以上の使用が3か月を超えて続くと、かえって頭痛が悪化する「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」という別の頭痛を引き起こすリスクがあります。使用日数が増えてきたと感じたら、一度受診をおすすめします。
どのような検査を行いますか?
問診と診察が中心です。頭痛の起こり方や随伴症状から一次性頭痛が疑われる場合は生活指導やお薬での対応となりますが、危険なサインがある場合や症状から二次性頭痛が疑われる場合は、必要に応じてCT・MRI検査が可能な医療機関をご案内します。
もっと頭痛のことを詳しく知りたいんですが、良いサイトはありますか?
日本頭痛学会の「頭痛について知る」ページのほか、頭痛の悩み.jp、片頭痛コントロール、片頭痛.infoなどの専門サイトも参考になります。ただしセルフチェックだけで判断せず、気になる症状があれば医療機関にご相談ください。
頭痛のセルフチェック方法はありますか?危険な頭痛の見分け方を教えてください。
「今までに経験したことのない突然の激しい頭痛」「高熱・嘔吐に首の硬直を伴う」「手足のしびれ・麻痺やろれつが回らない」「徐々に悪化する頭痛や朝方に強い頭痛」といった症状がある場合は、くも膜下出血や髄膜炎、脳腫瘍などが隠れている可能性があります。一つでも当てはまる場合は、様子を見ずに早めに医療機関(症状が強い場合は救急外来)を受診してください。
肩こりのひどい頭痛(緊張型頭痛)と片頭痛はどう見分ければいいですか?
緊張型頭痛は頭全体が締め付けられるような重い痛みで、体を動かしても悪化しにくいのが特徴です。一方、片頭痛はズキンズキンと脈打つような痛みで、体を動かすと悪化しやすく、吐き気や光・音への過敏を伴うことが多い点が異なります。判断に迷う場合は、痛みの起こり方を記録した「頭痛ダイアリー」を持参のうえご相談いただくと、原因の見極めに役立ちます。
頭痛が何日くらい続いたら受診すべきですか?
「何日以上続いたら受診」という一律の基準はありませんが、危険なサインがなくても、普段と違う頭痛が2〜3日以上続く、月に何度も繰り返す、日常生活に支障が出るほど痛みが強いといった場合は、我慢せず一度ご相談ください。前述の危険なサイン(突然の激しい頭痛、発熱・首の硬直、手足の麻痺・しびれなど)を伴う場合は、日数にかかわらずすぐに受診してください。
頭痛薬を飲んでも効かないときはどうすればいいですか?
いつもの市販薬が効きにくくなってきた、量を増やしても改善しないという場合は、自己判断で薬の種類や量を増やす前にご相談ください。効きにくさの背景には、片頭痛などで薬を飲むタイミングが合っていないケースや、薬の使いすぎによって「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」に移行しているケースなどが考えられます。頭痛のタイプを見極めたうえで、薬の選び方や使い方を調整することが有効です。

頭痛が続く・繰り返す方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

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