背中の痛み
背中の痛みは、日常的な筋肉の疲労から内臓の病気まで多岐にわたります。しかし、ご自身で原因を判断するのは難しいものです。そのため、まずは「いつから、どこが、どのように痛むか」を確認しましょう。これが原因特定の大切なヒントになります。
背中の痛みでよくある原因
背中の痛みは、大きく分けて3つの原因が考えられます。それぞれの特徴を整理しました。
| 分類 | 主な原因・病名 | 痛みの特徴 |
| 筋肉・骨格系 | 筋膜性腰痛、姿勢不良 | 急な動作や長時間のデスクワークで発生。動かすと痛むことが多い。 |
| 神経系 | ヘルニア、肋間神経痛 | ピリピリとした痛みやしびれを伴う。肋骨に沿った痛み。 |
| 内臓系 | 尿管結石、膵炎、胃潰瘍 心筋梗塞、大動脈解離 | じっとしていても痛む。吐き気や発熱を伴うことがある。 |
【部位別】痛む場所から推測される疾患
痛む場所によって、関係している内臓が異なる場合があります。具体的な部位ごとに解説します。
右側の背中が痛む場合
まず、右側に痛みがある場合は胆嚢(たんのう)や肝臓のトラブルが疑われます。例えば、胆石症では右肩から背中にかけて突き抜けるような痛みが出ることがあります。特に食後に右腹部から背中が痛む場合は注意が必要です。
左側の背中が痛む場合
次に、左側に痛みがある場合は膵臓(すいぞう)や胃の疾患が考えられます。膵炎は背中の真ん中から左側にかけて強い痛みが生じます。また、胃潰瘍の場合は、食事のタイミングに関連して痛みが変化するのが特徴です。
背中の真ん中・腰に近い場所
さらに、背中の下のほうが激しく痛むなら尿管結石の可能性があります。この痛みは非常に強く、血尿を伴うことも珍しくありません。また、高熱がある場合は腎盂腎炎(じんうじんえん)の恐れがあるため、早急な検査が必要です。
すぐに受診が必要な「危険なサイン」
以下のような症状がある場合は、重大な疾患の可能性があります。無理をせず、すぐに医療機関を受診してください。
- 突然、引き裂かれるような激痛が走った(大動脈解離の疑い)
- 冷や汗や息苦しさ、胸の痛みも伴う(心筋梗塞の疑い)
- 安静にしていても痛みが全く引かない
- 発熱があり、背中を叩くと激痛が響く(腎盂腎炎の疑い)
- 足のしびれや、尿が出にくいなどの症状がある(椎間板ヘルニアの疑い)
当院での検査と治療の流れ
患者様の不安を解消するため、当院では以下のステップで診察を行います。
- 問診・触診: 痛みの経緯を詳しく伺います。
- 各種検査: レントゲンや血液検査、尿検査で原因を探ります。
- 適切な治療: 診断に基づき、お薬の処方や専門医への紹介を行います。
当院からのアドバイス
背中の痛みには、重大な病気が隠れていることもあります。「ただの疲れ」と決めつけず、一度内科を受診することをお勧めします。当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診療を心がけています。





