だるさ・疲れ(倦怠感・疲労感)
その「だるさ」、放置していませんか?
「寝ても疲れが取れない」「体が重くて仕事に行きたくない」といった倦怠感は、多くの現役世代が経験する悩みです。しかし、その背景には日々の忙しさだけでなく、思わぬ病気が隠れていることもあります。 本記事では、働き盛りの世代に多い疲れの原因と、クリニックを受診すべきサインについて分かりやすく解説します。
疲れ・だるさ(倦怠感)のよくある原因
多くの場合、倦怠感は以下の3つのいずれかに分類されます。
① 身体的・精神的なストレス(生活習慣)
- 睡眠不足・質の低下: 睡眠時間は足りていても、深酒やスマホの見過ぎで眠りが浅くなっているケース。
- メンタルヘルス: 仕事のプレッシャーや人間関係によるストレスが、自律神経を介して全身の倦怠感として現れます。
② 内科的な病気
- 貧血: 特に女性に多いですが、男性でも消化器系の病気から貧血になり、息切れやだるさを感じることがあります。
- 糖尿病: 高血糖状態が続くと、細胞がエネルギーをうまく取り込めず、強い空腹感やだるさを引き起こします。
- 肝臓・腎臓の機能低下: 「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓や、老廃物を排出する腎臓の機能が落ちると、毒素が溜まり、体が重く感じます。
③ ホルモンバランスの乱れ
- 甲状腺疾患: 代謝を司るホルモンが多すぎても少なすぎても、異常な疲れやすさを感じます。
- 更年期障害: 40代以降、男女問わずホルモン変化によって自律神経が乱れ、激しい倦怠感に襲われることがあります。
要注意!すぐに受診を検討すべき症状
単なる疲れだと思って見逃してはいけない、レッドフラッグ(危険信号)を紹介します。
| 症状の特徴 | 疑われる背景 |
| 急激な体重減少 | 糖尿病、悪性腫瘍(がん)、甲状腺機能亢進症など |
| 微熱が続く、寝汗をかく | 感染症や膠原病、血液の病気など |
| 動悸や息切れがする | 心不全、貧血、甲状腺の異常など |
| 気分がひどく落ち込む | うつ病、適応障害などのメンタルヘルス |
| 喉が異常に渇く | 糖尿病の可能性 |
若年〜中年層が意識すべき「現代病」
働き盛りの世代が特に注意したいのが、以下の2点です。
- 睡眠時無呼吸症候群(SAS): 「寝ているはずなのに昼間猛烈に眠い」という方は要注意。いびきを指摘されたことがある、日中の集中力が続かないといった場合は、夜間の酸素不足が原因かもしれません。
- 「隠れ栄養不足」: コンビニ飯や外食が多い方は、カロリーは足りていてもビタミンB群や鉄分が不足し、エネルギー代謝がうまくいかず「燃え尽き」のようなだるさを感じることがあります。
クリニックで受ける検査の目安
原因がわからないだるさに対して、当院ではまず以下の検査から行います。
- 血液検査: 貧血、血糖値、肝機能・腎機能、炎症反応、甲状腺ホルモンの確認。
- 問診: 睡眠状況やストレスの有無、服用中の薬などの確認。
- 尿検査: 腎機能や糖尿病の兆候を確認。
自分だけで判断せず、相談を
「これくらいで病院に行ってもいいのかな?」と迷う必要はありません。だるさは体からのSOSです。 検査をして「異常なし」と分かるだけでも安心に繋がりますし、生活習慣のアドバイスで改善することもあります。1ヶ月以上続く倦怠感がある場合は、ぜひ一度内科を受診してください。





