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味覚・嗅覚の異常

味覚・嗅覚の異常

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この記事の監修医

薬師堂かたおかクリニック 院長 片岡 尚之(かたおか たかゆき)

平成27年 大阪医科薬科大学卒業/同大学病院 初期研修修了/同大学 呼吸器外科 後期研修修了/市立ひらかた病院 呼吸器外科 医長・救急科 医長

呼吸器外科・救急を中心に経験を積んだ「かかりつけ医」として、味覚・嗅覚の異常のご相談に対しては問診や血液検査(亜鉛値など)、内服薬の確認を含めた全身状態のチェックを行い、専門的な精査が必要な場合は連携する耳鼻咽喉科へおつなぎしています。

最終更新日:

「ご飯を食べても味がしない」「香水やガスのにおいに気づかない」——味覚・嗅覚の異常は、食事の楽しみを奪うだけでなく、ガス漏れや腐敗した食品に気づけないなど、安全面にも関わる重要なサインです。

原因は副鼻腔炎や亜鉛不足のように比較的対処しやすいものから、新型コロナウイルス感染症の後遺症、まれに脳の病気まで多岐にわたります。長岡京市の薬師堂かたおかクリニックでは、かかりつけの内科として味覚・嗅覚の異常に関するご相談・全身チェックに対応していますので、「これくらいで受診してもいいのかな」と判断に迷ったときはご活用ください。

味覚・嗅覚異常の主な原因と疾患

味覚・嗅覚の異常は、障害が起きている場所によって原因の傾向が異なります。まずはご自身の症状がどのタイプに近いか確認してみましょう。

① 嗅覚障害(においの異常)

分類主な原因
呼吸性嗅覚障害副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎、鼻茸などにより、においの分子が鼻の奥の嗅細胞まで届かない
嗅粘膜性嗅覚障害感冒(かぜ)や新型コロナウイルス感染症などのウイルス感染により、嗅細胞そのものがダメージを受ける
中枢性嗅覚障害頭部外傷、脳腫瘍、パーキンソン病、認知症など、においを処理する脳の機能異常

特に新型コロナウイルス感染症の罹患後に嗅覚障害が長引くケースは近年よく見られ、多くは数週間〜数ヶ月で改善しますが、嗅覚リハビリテーションが有効な場合もあります。

② 味覚障害(味の異常)

分類主な原因
亜鉛欠乏性味覚障害偏った食生活や加工食品中心の食事、加齢による亜鉛の吸収低下
薬剤性味覚障害降圧薬・利尿薬・一部の抗菌薬など、亜鉛と結びつき体外へ排出してしまう「キレート作用」を持つ薬の副作用
全身疾患による味覚障害糖尿病、腎臓病、肝臓病、貧血などに伴う代謝異常
口腔性・心因性味覚障害ドライマウス(口腔乾燥)、舌炎、強いストレスやうつ状態

「味がしない」の正体?風味障害とは

実は私たちが感じている「味」の約8割は、舌ではなく鼻から感じる「香り」に由来するとされています。食べ物を咀嚼した際に鼻の奥へ抜けるにおい(後鼻腔嗅覚)が、風味を作り出しているのです。そのため、嗅覚が低下すると「味そのものは分かるのに、料理の風味が感じられない」という状態(風味障害)が起こります。

セルフチェック法:鼻をつまんだ状態で飴やグミを口に入れ、鼻を離した瞬間に味の感じ方が変わるかを確認してみましょう。鼻を離した途端に風味がはっきりする場合は、嗅覚の関与が疑われます。

注意すべき危険なサイン

以下の症状を伴う場合は、脳の病気や腫瘍性の病変が隠れている可能性があります。早めに医療機関を受診してください。
  • 顔の片側にしびれや麻痺がある、ろれつが回らない(脳梗塞などの可能性)
  • 頭を強く打った後から急ににおいが分からなくなった(外傷後嗅覚障害の可能性)
  • 片方の鼻だけが詰まり、血の混じった鼻水や膿性の鼻水が続く(副鼻腔の腫瘍性病変などの可能性)
  • 物忘れの増加や性格の変化を伴う(認知症、脳腫瘍などの可能性)
  • 急激な体重減少や強い倦怠感を伴う(全身疾患・悪性腫瘍などの可能性)

セルフチェックリスト

以下に当てはまる項目が多いほど、原因の特定と早期の対処のために受診をお勧めします。

  • 調味料を濃くしないと味を感じられなくなった
  • ガスのにおいや焦げたにおいに気づきにくくなった
  • 血圧の薬や胃薬など、複数の薬を長期間服用している
  • 鼻づまりや副鼻腔炎(蓄膿症)を繰り返している
  • 症状が2週間以上続いている

味覚・嗅覚の異常は何科を受診すればよい?

専門的な検査・治療は「耳鼻咽喉科」が基本になります。ただし、原因として頻度の高い亜鉛不足や薬剤性のものは血液検査やお薬手帳の確認で見当がつくことも多く、どこを受診すべきか迷う場合や、だるさ・体重減少など全身症状を伴う場合は、まず身近な「かかりつけの内科」で全身チェックを受けるのも一つの方法です。当院(薬師堂かたおかクリニック)でも内科診療の一環として味覚・嗅覚の異常に関するご相談を承っており、専門的な精査が必要と判断した場合は連携する耳鼻咽喉科をご案内しています。

味覚・嗅覚の異常が気になる方は、まずはお気軽にご相談ください WEB予約はこちら 📞 電話で予約

治療と改善へのアプローチ

原因に応じて、以下のようなアプローチが取られます。

  • 亜鉛欠乏が疑われる場合:血液検査で亜鉛値を確認したうえで、亜鉛製剤の内服や食事指導を行います。自己判断でのサプリメント大量摂取は、銅欠乏症など別の不調を招くことがあるため注意が必要です。
  • 薬剤性が疑われる場合:お薬手帳をもとに原因薬剤を確認し、必要に応じて処方医と相談のうえ薬剤の変更・調整を検討します。
  • 副鼻腔炎など呼吸性の原因が疑われる場合:点鼻薬や内服薬による治療、必要に応じて耳鼻咽喉科での精密検査(内視鏡検査など)をご案内します。
  • ウイルス感染後の嗅覚障害の場合:複数の香りを繰り返し嗅いで脳の反応を促す「嗅覚リハビリテーション」が有効とされています。

よくある質問(FAQ)

味覚・嗅覚の異常は何科を受診すればいいですか?
専門的な検査・治療は耳鼻咽喉科が基本ですが、原因として頻度の高い亜鉛不足や薬剤性のものは血液検査やお薬手帳の確認で見当がつくこともあります。どこを受診すべきか迷う場合は、まず身近な「かかりつけの内科」で全身状態を確認するのも一つの方法です。当院でも内科診療の一環としてご相談を承っており、精査が必要と判断した場合は連携する耳鼻咽喉科をご案内しています。
亜鉛のサプリを飲めば自力で治せますか?
亜鉛不足が原因であれば有効ですが、自己判断は危険です。過剰摂取による銅欠乏症などの副作用もあるため、まずは血液検査で数値を確認し、医師の管理下で治療することをお勧めします。
持病の薬が原因で味が変わることはありますか?
はい、非常に多いケースです。降圧薬や利尿薬、一部の抗菌薬などは、体内の亜鉛と結びついて体外へ排出してしまう「キレート作用」を持つものがあります。お薬手帳をご持参ください。
どのくらい放置しても大丈夫ですか?
神経の損傷が原因の場合、放置期間が長いほど回復率が低下する傾向にあります。発症から「2週間〜1ヶ月以内」の早期受診が、最も治療効果が高いとされています。
加齢によっても味覚・嗅覚は衰えますか?
はい。個人差はありますが、味覚・嗅覚とも加齢に伴い感度が徐々に低下する傾向があり、60代以降で自覚する方が増えるとされています。ただし急激な変化や片側だけの異常は加齢だけでは説明できないため、年齢を問わず早めのご相談をお勧めします。

味覚・嗅覚の異常が気になる方はご相談ください

「様子を見ていいものか、すぐに受診すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にお電話ください

📞 075-950-7102
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月〜土診療 / 京都府長岡京市今里西ノ口7-1

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