診療案内

長岡京市の内科・呼吸器外科クリニック

Web予約
電話
アクセス
お知らせ

味覚・嗅覚の異常

味覚・嗅覚の異常

「最近、食事が美味しく感じられない」「においに疎くなった」といった症状はありませんか? 味覚や嗅覚の異常は、単なる不快感だけでなく、食欲不振や栄養不足、さらにはガス漏れや腐敗臭に気づかないといった、生活の質(QOL)や安全性に直結する重要なサインです。

当院では、内科医師の視点から、全身の健康状態と感覚器の相関を重視した診療を行っています。

味覚・嗅覚異常の主な原因と疾患

味と香りは密接に関係しており、これらが合わさることで「風味」として認識されます。
舌・鼻腔・神経・脳のいずれに問題があるのか、それとも全身の問題なのかを考えることが大切です。

① 嗅覚障害(においの異常)

分類主な原因・疾患特徴
呼吸性副鼻腔炎(蓄膿症)、アレルギー性鼻炎鼻の粘膜の腫れや鼻水により、におい成分が神経まで届かない。
嗅粘膜性風邪・ウイルス感染後(新型コロナ等)ウイルスがにおいを感じる受容体細胞を、直接攻撃・損傷させる。
中枢性脳腫瘍、頭部外傷、認知症初期脳の嗅覚中枢にダメージがある。アルツハイマー型の初期症状としても知られる。

② 味覚障害(味の異常)

主な原因具体的なメカニズム
亜鉛不足味を感じる細胞(味蕾)の再生には亜鉛が必須。偏食や吸収不全で不足する。
薬剤性血圧の薬(ACE阻害薬)、鎮痛薬、抗不安薬などが亜鉛の排泄を促してしまう。
全身疾患糖尿病による神経障害、肝・腎機能障害による代謝異常、甲状腺疾患など。
口腔・心因性ドライマウス(口の渇き)、舌炎、過度なストレスによる自律神経の乱れ。

注意すべき危険なサイン

単なる風邪の延長ではなく、以下のような症状を伴う場合は、脳神経系や重篤な疾患の可能性があるため、直ちに受診が必要です。

  • 急激な発症: ある日突然、全くにおいや味がしなくなった。
  • 随伴症状: 激しい頭痛、めまい、手足のしびれ、ろれつが回らない。
  • 異臭症: 何を食べても焦げ臭い、あるいは腐敗臭がすると感じる。
  • 片側性: 片方の鼻だけにおいがおかしい。

セルフチェックリスト

現在の状況を整理してみましょう。受診時にこれらをお伝えいただくとスムーズです。

  • [ ] 風邪をひいた後から症状が続いている
  • [ ] 鼻が詰まっている感じが強い
  • [ ] 飲んでいる薬の種類が増えた(または変わった)
  • [ ] 口の中がネバネバする、乾燥している
  • [ ] 甘みだけはわかるが、何の食べ物か判別できない(風味障害の疑い)

治療と改善へのアプローチ

当院では、原因を特定した上で、以下の治療を組み合わせて提案します。

  1. 薬物療法: 亜鉛製剤の処方、ビタミンB12、漢方薬(当帰芍薬散など)による神経回復の促進。
  2. 局所治療: ステロイド点鼻薬による粘膜の炎症抑制。
  3. 生活習慣の指導: 亜鉛を豊富に含む食事の指導や、多剤併用(ポリファーマシー)の見直し。
  4. 嗅覚リハビリテーション: 強いにおいを意識的に嗅ぐことで神経の再構築を促す訓練。

よくある質問(FAQ)

Q. 亜鉛のサプリを飲めば自力で治せますか? 
A. 亜鉛不足が原因であれば有効ですが、自己判断は危険です。過剰摂取による銅欠乏症などの副作用もあるため、まずは血液検査で数値を確認し、医師の管理下で治療することをお勧めします。

Q. 持病の薬が原因で味が変わることはありますか? 
A. はい、非常に多いケースです。降圧薬や利尿薬、一部の抗生物質などは、体内の亜鉛と結びついて体外へ排出してしまう「キレート作用」を持つものがあります。お薬手帳をご持参ください。

Q. どのくらい放置しても大丈夫ですか?
 A. 神経の損傷が原因の場合、放置期間が長いほど回復率が低下する傾向にあります。発症から2週間〜1ヶ月以内の早期受診が、最も治療効果が高いとされています。

PAGE TOP